普段警備員が仕事をしている時に、管制や内勤者など現場で働いてい居ない社内の人がいます。彼らは現場で働いていないものの、現場で働く警備員さんが不自由しない様な手続きや管理をしているのです。そんな内勤者の人に対してちょっとした事で怒鳴ったり文句を言ったりする人がいますが、じゃあ自分でやってみろと言いたくなったりもします。
内勤者の人に電話口で怒鳴る高齢警備員
以前、高齢警備員が一人でぶつぶつ怒っている所を見かけました。
どうやら給料明細の事で手元に届いていない事に腹を立てていた様で、他の人から見ても
「別に数日遅れた所で振り込みは済んでいるのだから何も怒るほどの事なのか」
という印象でした。
確かに給料の振り込みはもう既に無事に済んでいるので、その明細が数日遅れた所で何の不都合もないはずです。
しかし、その高齢警備員は怒りが収まらないのか、奥へ行きつつ営業所へ電話していました。
奥で電話をしていたので、やり取りの詳細までは目にする事は出来ませんでしたが、電話も終わりこちらへ来た時に
「ちゃんと仕事をしろ!と、言って電話を切ってやった」
と「俺がガツンと言ってやったぜ」と言わんばかりに周りの警備員さんに自慢してきたのです。
いや、向こうも色々な事情があってワザと遅らせたわけでもないだろうに、しかも同じ従業員に対してそんな些細な事でなんでそこまでキツく言えるのか・・。
私を含め皆そう感じていた事でしょう。
別に給料明細書が本人の手元に届くのが数日遅れただけで、口座への入金が遅れたわけではありません。
仮に発送を忘れていたのだとしても、そこまで怒鳴るほどの事でもありません。
この老人はなぜこんなにも怒っているのだろう、という疑問で一杯でした。
ちなみにこのとき電話の向こうで高齢警備員に怒鳴られたのは、内勤の若い女性従業員で後で聞いたら泣いていたそうです。
何百人もの警備員さんを管理している仕事
内勤者の人は、その襟派で勤務しているすべての警備員さんの管理をしています。
何百人もの上番や下番報告を受けるのをはじめ、遅刻する隊員さんや突然の欠勤など人員をカバーさせるために奔走したりと相当大変な業務だと思います。
私は内勤の経験が無いので詳しくはわかりませんが、そんな私でもその程度の事は理解できますが、恐らくそれ以上の仕事を抱えているであろう事を考えると、感謝すると共に自分は内勤の仕事は無理であろうと思います。
警備会社の規模にもよるので、営業所が抱えている警備員さんの人数で仕事の負担も変わるでしょうが、少なくとも現場で働く警備員の管理をしてくれている人に対して、まさか怒鳴ったり文句を言うなんてもってのほかです。
この高齢警備員も昔は会社勤めしていたはずなので、それぞれの従業員が多くの仕事を抱えて協力し合っている事だと分かっているだろうに、よくもまあ内勤者に対して酷い事が言えるなぁと思いました。
あの後、営業所の男性従業員から電話があって、高齢警備員からの電話を取った女性従業員が泣いていたと聞きましたが、相手が弱い立場の人間だと分かった上であんな横柄な態度を取ったのかと思うと
「歳だけ一丁前に取ってるくせに、なんて小さな男だ」
と、もともと低かった彼の評価がさらに低くなりました。
そう、この高齢警備員はよく登場しているポンコツ警備員です。
現場の警備員さんよりハードな仕事
警備員は毎日現場で働いています。
現場により環境が厳しかったり、またはヒマで大して疲労もしなかったりと様々です。
そんな現場で働く警備員さんも大変でしょうが、それら全員の警備員さんを管理している内勤者も相当ハードだと思います。
私の知っている内勤者は、現場で突然の欠勤で代わりの人をどうしても見つけられなかった時に、自分で現場に入ってその仕事が終わってから営業所へ戻り、内勤の仕事をしていました。
厳しい環境下で働く現場の警備員さんが大変のかわかりますが、自分の仕事をした後で引き続きまた別の仕事をしろ、といわれてやれますか?
その仕事が毎日でないにしても、本来自分がしなくても良い業務を、勤務に穴が開いたからと自分の仕事を後回しにしてカバーして、更に自分の仕事もこなしている。
これを聞くと、現場で突発的な欠員が出ても内勤者に頼らずに現場の人間でなんとか回そう、と思う様になりました。
現場の仕事がきつくて人が定着しにくいという話はどこの現場でもよくある話ですが、内勤の仕事がきつくて誰もやりたがらない、なんて事になるとそのエリアの業務全体が回らなくなります。
せめて、内勤者の人には自分の仕事にだけ集中してもらい、現場で働く我々が内勤者に無理をさせない様な行動を取らなければいけないと思います。