今日は防災の日です。しかしこの日に防災訓練をする施設ってあるのでしょうか。都心部では交通規制などあるようですが、商業施設など含め私の知る限りの現場では防災訓練をするところはありません。大抵は10月か遅くても11月くらいに行っています。この現場でも毎年、10月から11月に防災訓練を行っています。
施設によって訓練内容が違う
施設と一言で言っても色々な施設があり、その施設に応じた避難訓練を行っています。
今の現場と前の現場では訓練の様子も全く違いますし、一般の人に影響がないように訓練するので早朝に開催したり、そんなのお構いなしで営業しながらやる所もあります。
今回都心部のように街全体で行う交通規制などは体験した事が無いので、個人的には車で行って体感したいのですが、恐らく通行できなくなるので参加する感じではなく、ただ渋滞して終わりになるのでしょうかね・・。
いずれにせよ、施設警備員の防災訓練はクライアントと綿密な計画の下シナリオに沿った訓練になるので、行き当たりばったりな行動は個人では出来ないので、与えられたポジションをそつ無くこなすようにしましょうね。
大きなはしご車が来たことも
以前いた商業施設の現場では防災訓練の時に、消防車両が何台も参加してそれは盛大な防災訓練でした。
もともとこのグループの防災訓練が派手なのか分かりませんが、私のいた現場では大型の消防車両が来ていまして、当時はレスキューヘリも呼ぼうか・・なんて話もあったそうです。
その時はヘリが来るのを楽しみにしていたのですが、結局計画で終わってしまったようで残念でなりませんでした。
それでも大型のはしご車が来て、施設の屋上にはしごをかけ傷病者を降ろしていたような記憶があります。
5年近くいたそこの現場では、その時が一番盛大だった気がします。
覚えているのはその盛大な訓練の脇で、外に避難してきた訓練に参加させられた感MAXな気だるそうな若い従業員たちの姿でした。
ま、開店前の貴重な時間を避難訓練に参加させられているわけなので気持ちはわかりますけどね。
やはり大きなショッピングセンター程になると来客も多いわけで、災害時に全員が怪我無く無事に非難出来る様にするには日頃からこういった訓練は必要ですね。
ここの警備は活躍がほとんどない
で、今の現場なのですがこれが恐ろしいほどに警備員の出番がありません。
商業施設を経験されている方は分かると思いますが、防災訓練の時に警備員の役割って結構ありますよね。
地震発生想定の時
・倒壊物による傷病者の確認
・火災発生時の現場確認
・建物からの避難誘導
簡単に挙げてもこれくらいはありますが、現場によっては警備員に期待する業務はもっとあるでしょう。
その一つ一つが当日に直ぐに出来るものではなく、あらかじめ何をするか指導を受けて初めてスムーズに実施できるものです。
その為に日頃から警備員は建物の構造をしっかり把握し、どこを通れば速やかに非難できるか学んでおく必要があります。
それが普通の施設警備の警備員の役割だと思っていました。
この現場に来るまでは・・。
今の現場の防災訓練の時の警備員の役割は
火災発生場所を確認して、消防署へ連絡・・
これだけです・・・。
えと、傷病者や避難誘導は従業員が自衛消防を設立して彼らが全て行います。
まあ、訓練のシナリオなので実際に災害が発生したら訓練の内容だけでなく、我々も出来る行動はとりますが。
何か警備員にあまり期待されていないというか、施設の人間だけですべてやろうという空気があるようで、それは良いのですが
従業員のいない夜中の時間や、お休みの日はどうするんですか・・
これ、明らかに勤務時間内に災害に見舞われた限定のシナリオですよね
時間外や真夜中に災害が発生した時の指示書はありますが、あまり力のこもっていないついでに作った感のものです。
まあ、夜中なので人も殆どいないので災害があっても人的被害は無いでしょうから力が入らないにも分かりますけどね・・。
災害は来ないのが一番
近年南海トラフを含め、地震は必ず来ると言われています。
それがいつ来るかは分かりませんが、近い将来来るであろうという事は確かな様です。
その時にどんな行動がとれるか、取り乱すことなく冷静な判断が出来るか、それは日頃からの訓練や心構えが必要だという事です。
警備員は一般の人が考えているよりも倍以上に構えておく必要があります。
自分の命の事を考えながら他人の命の事も考える必要があるからです。
一目散に逃げだす警備員なんてかっこ悪いですからね。
・・まあ、かっこ悪いかは別にして警備員になった時に「人の生命や財産を守る為の仕事」と教わっていると思いますがその通りです。
いずれ来る災害に備えて十分な体力と知識を改めて学んでおきましょう。