ラクな現場やキツイ現場と言われる物件で仕事をしてきて、これほどまで業務内容が違うのかと驚かされてきました。キツイ現場では朝8時から勤務して午前中まででかなりの業務をこなしています。しかし、ラクというかヒマな現場では、同じように朝8時からお昼になる頃まで、半径2メートルの位置からずっと動いていないなんて事もあるのです。
キツイ現場の午前中の仕事
大型商業施設をキツイ現場の例として挙げた場合。
上番が朝の8時とした時、お昼の12時までに実施する業務は
・従業員の朝の出勤の受け入れ(警備員全員で対応)
・開店業務
・出入管理業務(立哨もしくは座哨)
・店内巡回業務
現場によって異なる部分もあると思いますがこんな感じです。
これは一つ一つが体を動かしたり、立ちっ放しや歩きっ放しなどどれもひと汗かく様な業務ばかりです。
施設の規模にもよると思うのですが、大勢の警備員さんで分担しても一人当たりが受け持つ業務は結構大変です。
これが4時間程度で行う業務ですが、開店時と閉店時はやるべき業務が時間との勝負でもあるので、館内を走りはしないまでも行ったり来たりと忙しいのは間違いないです。
これを経験している警備員さんは、違う施設警備の現場へ行くと恐らく
「なんてラクな現場だ」
と思う事でしょう。
ラクな現場の午前中の仕事
ラクな現場の条件というははっきりとしたものはありませんが、動き回る事が少ないのと、来客が少ない、という条件でお話するとした場合。
キツイ現場と同じ様に、上番を朝の8時とし、お昼の12時までに実施する業務は
・出入管理業務(座哨)
以上です。
上番してすぐに出入管理の受付に入りますが、立哨ではない座哨での業務なのでいきなり一息つける状態です。
しかも、ラクな現場での出入管理なので受付にいますが、もちろん来客は殆どありません。
朝8時から受付に居て、昼の12時までに受付簿に記載されているお客様の人数はだいたい
「0~3件くらいです」
ちなみに、大型商業施設での出入管理は、入館証がまだ発行されていない従業員などは受付簿に手書きで入館するので、来訪者と合わせるとお昼までで50~100件近くなる日もあります。
お昼まででその人数です。
それと比べるとラクな現場では、出勤で目の前を通り過ぎていく従業員を入れても、その人数になるかどうかです。
朝から椅子に座って、数人のお客様の対応をするだけでお昼になるのです。
この差はかなり大きいと思いませんか。
これでも一応同じ施設警備業務なのです。
楽をしたいのか成長したいのか
これだけ仕事に差があると、警備員としての経験値にかなり開きが出てきます。
大型商業施設で勤務している警備員さんは、毎日この様なギッシリ詰まった業務をし色々な臨機応変な対応を経験している中で
毎日、ただ椅子に座って何も変化のない目の前の景色を見ているだけの警備員。
これでは警備員として差が広がらない訳がありません。
毎朝時間を気にしながら業務を行い、自動ドアやエスカレーターやエレベータの起動・停止をし緊急対応にも対処する。
方や毎日ずっと椅子に座っているだけ。
本格的に警備員の仕事をしたいと思っている人には苦痛な現場なのかもしれません。
まあ、警備員の仕事でラクがしたいと思っている人にとってはぜひ働きたいという現場なのかもしれませんがね。
この様なラクな現場は、警備員として初めての仕事として配属した場合は、高確率でダメな警備員になってしまうので注意が必要です。