警備業界は高齢の警備員さんが支えていると言っても過言ではありません。しかし、高齢になればなるほど認知機能が若い警備員よりも低下する人の割合も増えます。認知機能が低下すると仕事に影響が出て来る人もおり、重大な失敗をしてしまうかもしれないのです。
警備業界は高齢警備員だらけ
警備業界は高齢の警備員さんが大勢活躍しています。
今までの警備会社でも60歳過ぎの警備員さんなんて、当たり前のように所属していて、バリバリ働いている人が何人もいました。
会社を定年で退職して警備員の仕事を始めた人や、定年前から警備の仕事を始めて在籍している内に60歳を過ぎた人など様々です。
警備員の仕事を始めるタイミングはみなバラバラでも、みな同じ様に歳はとっていきます。
その様な高齢の警備員さんが避けて通れない問題があります。
それは、加齢による認知機能の低下です。
人間歳を取ると体力が衰えたり、新しい物を覚える事が苦手になったりします。
更に、今までは色々な事出来ていたのに出来なくなったりと若い時と比べて思う様にならない様です。
警備員は基本的に体力が必要な仕事が多いですが、そこまで肉体労ではなくそれよりもむしろ、認知機能が低下する事で仕事に支障が出る方が危険です。
認知機能の低下で仕事をミスする
高齢の警備員さんが警備員として仕事をしている時、これは個人差もあるので全ての高齢の警備員さんに当てはまる訳ではないのですが、お客様の受け答えや毎日行っている業務を繰り返し失敗したりする人が居ました。
以前はそこそこ出来ていたのに、歳を追うごとに出来なくなっていきました。
会話をしていても反応が他の人と比べてワンテンポ遅かったり、耳が遠くなって会話を2度3度聞き直す人もいました。
まあ、個人差はありますがいつか誰もが通る道なので、仕方の無い事と理解していますが、お客様までに理解して、とは言えないので業務中にクレームになる可能性も十分あります。
流石に、無線の使い方を忘れたり、だとか自宅の帰り方が分からない、などといった問題までは発生していないのでまだ良いですが、仕事としてのミスというのは、若い人よりも高齢の人で認知機能が低下していると感じさせる出来事は多いですね。
警備業界だけの問題ではない
高齢の警備員さんの認知機能の低下による問題は、業界内に高齢の方が多いから表面に出てきている出来事だと思います。
そもそも、高齢になってまで新しい事を覚えて仕事をする、という事に無理があるのです。
世の中にある企業の定年制度も、高齢による仕事の負担の為にある様なものなのに、定年後もそこから更に働かせるという事がおかしいのです。
本当なら、悠々自適な生活を送るべきなのに、働かなければ生活できない、という社会が変ですよね。
そんな高齢の労働力ですが、何も警備業界に限った事ではありません。
世の中の多くの仕事で、高齢者の力を必要としているのです。
特に高齢者の世代の人口が多いので、大勢の人が退職して労働力が足りない状況でもあります。
警備業界は人手不足ですが、かろうじて高齢者の方が多く参入してくれているので、まだほかの企業よりはマシなのかもしれません。
しかし、若い人よりも体力的にも物を覚えるスピードも違いので、若い警備員と高齢の警備員との間で無意味な衝突が発生する事も悲しいかな、あったりするのです。