あなたは今いくつでですか。そして事案などが発生して走った事がありますか。高齢者の警備員が増える中、事案が発生した際に走らなければ間に合わない状況に遭遇した時、まともに走る事が出来るでしょうか。
今後も増える動けない高齢警備員
今世の中は高齢化が進んでいます。
ここでも良くお話しするのが、警備業界はお年寄りが多い職業です。
なので、ある意味この先人手不足にならない様な感じがするのですが、実際のところは人出不足です。
そのお年寄りの増えている警備業界ですが、警備業は人と資産を守るのが仕事です。
人と資産を守るのに、お年寄りで務まるのか・・。
これはかなり深刻な問題です。
今の現場はそこまで高齢者の警備員はいませんが、過去の現場全て60歳から70歳代の警備員の方がたくさんいました。
そしてその高齢者の警備員の共通して言える事が
「機敏に動ける警備員がいない」
「何かしらの疾病を抱えている」
です。人や資産を守るいざという時、体を張る事が必要な場合があるかもしれません。
直接自分の体を盾にする事が無くても、走って現場に急行しないと間に合わない、だとか誰を担いで逃げなければ人命にかかわる、といった場面がないとも限りません。
しかも委託者側がそういった事態に活躍を期待している可能性もある中、現場の警備員のほとんどが70歳の高齢者だとしたらどうなるでしょうか。
走れない、担げない、それよりも警備員が骨折して動けない・・これでは頼りたくても頼れませんよね。
お年寄りで体が衰えるのは自然な事
自分の親が70歳をとうに過ぎているので、お年寄りがどういった物か理解はしているつもりです。
年を取れば体も衰え、機敏な動作が出来なければ、走る事もままならず、人を担いで非難するよりむしろ自分が担がれる側・・
70歳になっても働かなければいけない社会状況は分かります。
稼がなければ生きていけないのですから。
しかし、体を張るような仕事で募集する警備会社側も
「65歳以上からでもできる仕事」
と募集をしています。
年を取れば体に無理をさせる事が難しい、しかし警備業務は意外と体に無理をさせないと務まらない仕事です。
誰でも出来るとうたっていますが、それは何事もなければの話で非常時にはそうではありません。
そして警備業務とはその非常時に活躍を期待されている仕事でもあるのです。
クライアント側は無茶を言いすぎ
クライアント側は契約書の中に、警備員の年齢制限を設けたがりません。
年齢で人を雇う事を区別すると、社会から批判を受けるかもしれない事に気を使っているのです。
その為に、70歳を過ぎているような警備員が現場に配属されてきたりするのです。
まあ、警備会社としては年齢制限がないのでどんどん面接してじゃんじゃん人を送りこめて助かっている事でしょう。
しかし、実際の業務に関しては「ハードな勤務が出来ないので楽な業務だけにして欲しい」などとわがままな要求に付き合わされる事も・・。
さらに、クライアント側は警備員に対して「緊急時には迅速で最小限な被害で済む対応」を要求します。
年齢制限をせずにレベルの高い警備を要求するのはとても難しい事です。
お年寄りばかりの現場で、迅速で最小限の被害で済むような警備業務を誰が提供できるのでしょうか。
走れない、担げない警備員ばかりでは高い水準の警備業務は提供できません。
せめて年齢制限を設けるか、高齢者ばかりの警備隊では高いレベルの警備業務をあきらめるかして欲しいです。
お年寄りに無理をしろ、と言っているのはクライアント側だという事に気がついて欲しいですね。