施設警備の現場を忙しい所とラクな所を経験してきましたが、どちらかというとラクな現場の方が丁寧な仕事が出来るはずなのに、申し送りなどがいい加減だったりします。普段から事件も起きないので、気が緩んでいる為に連絡事項なども危機感が無い、という感覚なのかもしれません。
現場に危機感がある中での申し送り
毎日が忙しい現場では、一つ一つの仕事も疎かになり易く例えば申し送りなどもいい加減になりがちなイメージがあると思います。
施設警備の現場では、交代で仕事をしているので、引継ぎなどがある所では伝えるべき事をしっかりと伝えないと後で大問題になります。
毎日、色々な事案が発生する様な忙しい現場では、この申し送りがいい加減では警備員としての仕事が成り立たないので、申し送りはしっかりしていました。
これが上手く行かないと全体に影響が出るので、誰もが申し送りだけには気を使っていたと思います。
この様に現場に緊張感があると、いくら忙しくても警備員同士の交代の時の申し送りは、しっかりするものなのです。
「いつ」「どこで」「誰が」「どうした」5W1Hとまではいかなくても、最低でもこれだけでも押さえておけば、何とかなるものです。
しかし、これがヒマな現場になると申し送りが全く出来なくなってしまったりするのです。
毎日何も起きない現場では気も緩む
ヒマな現場での勤務は、全体の時間がゆっくりと進んでいる錯覚に陥ります。
忙しい現場に比べて、仕事に追われる様な事もなく、事案もそもそも滅多に発生しないので、警備員もピリピリしていません。
これはこれで良い事なのですが、緊張感が無いという状態が日常になるとそれはそれで問題もあります。
何も起きなくても警備員としては、ある程度の緊張感をもって仕事に臨む必要があります。
万が一、という不測の事態に即対応できるように身構えていなければならないのが警備員だと思います。
何かあってからオロオロしていては、何のための警備員かとお叱りを受けるかもしれません。
しかし、ヒマな現場で勤務しているとその緊張感が無くなり、施設警備員の申し送りという大切な引継ぎがいい加減になってしまいます。
今まで楽な現場をいくつか経験しましたが、どこの現場の警備員もよほど気を付けていないと「いい加減な警備員」になってしまいます。
先日も、申し送りをするべき警備員が世間話の様な申し送りをして、しっかり者の警備員さんに叱られていました。
内容を聞く限りは、そのしっかり者の警備員さんが叱るのは当然で、5W1Hの1W程度しか伝達できていませんでした。
施設警備員で申し送りがしっかりと出来ていないのは致命的です。
世間話ならいい加減な内容でも構いませんが、業務として話す内容がそれでは困ります。
ヒマな現場では、大した事案も発生せず、相手にちゃんとした報告をするという意識が薄れるようです。
しっかり者の警備員さんに言われて「はっ!」と思ったかもしれませんね。
最低限確認するべき事はある
施設警備員として交代の警備員さんに申し送りをする時、5W1Hという情報を伝えるのは重要ですが、厳格に5W1Hでなくても構いません。
漏れなく伝えなければという気持ちが先行して、話が長くなってもいけません。
警備員の報告は簡潔で明瞭が基本だと思います。
長々と細部まで説明するのは逆に迷惑です。
交代の時間は限られており、その短い時間で相手がいかに理解できるようにまとめるかが重要です。
警備員さんの中にはこの「簡潔にまとめる」というのが得意でない人もおり、毎日引継ぎで報告を聞くのですが、話がまとめられていないので、長く話されても内容が理解できない時があります。
せっかくメモにたくさん書かれていても、ちゃんとまとめれば3行で済むのでは?と思う時もあります。
最低限伝えなければならない事だけを話して、詳細はメモを見るという流れに出来るのが理想なのですがね。