社内の別現場の隊員さんと話す機会がありました。その方は外で立哨する勤務の多い方で、今の時期からは外はとても辛いのだそうです。夜中も立ちっぱなしらしく、施設内にいる身としては頭の下がる思いです。風の強い今夜もきっと立っている事でしょう。
外での立哨時に気をつける事
外での立哨の多いこの警備員さんは、昼も夜も立つ事があるそうで
「これからの時期は夜中は特に寒く、防寒着を着ていても足元が寒い・・」
だそうです。
上は警備会社で用意した専用の防寒着があり、これがかなり暖かいそうですが、下は何もない普通のズボンのみなので、ヒートテックなどの下着を履いていないととても立っていられないそうです。
今年は例年に比べて暖かい年になっているので、去年は勤務していなかったので比較できないそうですが、恐らく暖かい方だそうですね。
確かに、私の現場の隊員さんたちも
「今年は例年より暖かく外周巡回は助かっている」
と口を揃えて言っています。
日中は10度以上もあるので、確かに暖かいですね。
とても今月に雪が降るような感じでは無いですね。
そんな外の勤務ですが、この隊員さんは常駐としての勤務地が無く、施設警備員ですが色々な現場を転々とされているそうです。
施設警備員として入社したのにそういった人もいるんです。
施設警備員、イコール常駐警備員ではないんです。
イヤでも他に現場が無い
この警備員さんは常駐の勤務場所が無いのですが、自分で希望しているわけではありません。
そもそも常駐で勤務できる場所が無いのです。
世の中には色々な人がいて、クライアントから目をつけられてしまうとそこの現場からダメ出しを食らってしまいます。
そうなるとよその現場へ異動となるのですが、その先でも同じような事が起こり、さらに次の場所へ・・
という事の繰り返しで、最後には常駐勤務地が無くなってしまいます。
そしてスポットで入った臨時警備などに呼ばれて稼ぐのです。
この方はそういった経緯で今の現場にいます。
人が定着しない様な劣悪と言われる環境の現場で勤務しているのです。
まともな施設警備員の方が聞くと
「そんな現場あるの!?」
と驚くような環境下で勤務しているそうです。
私も内容を聞いて、とても苦労されているなと心の中で同情しました。
しかし彼にはそういった現場しかないのです。
イヤなら辞めて他の警備会社に行けばいいのですが、そう話したら
「他に行っても通用しないのは分かっていますからね・・」
厳しい世の中です。
施設警備員は恵まれていると実感する
こういった人が同じ警備会社に居るのかと思うと、自分はなんて恵まれた現場に居るんだ・・とつくづく思います。
常駐警備員は同じ施設に契約が続く限りそこで働けます。
余程不祥事でも起こさない限り、そこの現場の仕事は無くなりませんし、警備会社を替えるのはクライアントとしても相当大変な事です。
そういった面倒さから警備会社もクライアントも身動きが取れず、手っ取り早く問題を起こした警備員を現場から外します。
大抵の施設警備員の方なら分かると思いますが
配属先で問題を起こすと現場から外される・・
ある意味当たり前の様な話ですよね。