余りに寒くて重ね着をする警備員

最近とても寒くて、ここ数年身に付けなかったヒートテックを着用しました。寒いのには耐性がある方でしたが、ここ数日は雪が降るほどの寒さの為さすがに薄い制服の生地だけでは無理でした。警備員が寒くて何か着込む時、制服が隠れるような着方をしてはいけません。

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ここ数年重ね着は必要なかった

私は寒さには他の人よりも少し強く、他の隊員さんが防寒着を着るような寒さでも、耐えられるほどでした。

5年くらい前は例年通りの気温で、雪が降れば積り、早朝は防寒着が必須な状態でした。

 

それがここ数年、雪が降っても積もらず、早朝も例年よりも温かい年が続きました。

まあ、暖かいと言っても私基準での暖かさで、他の隊員さんを見ているとここ数年でも十分寒いようでしたが。

冬服をしっかり着込んでいても、外の巡回へ行く時は防寒着を着ている人が殆どで、朝の立哨も防寒着必須な状態だったようです。

 

ここ数年の私は皆が防寒着を着込んでいる中、制服の下に特に何か着こむ事も無く「ああ、今日は少し寒いね」と云いながら防寒着なしで立哨していました。

他にも数名防寒着なしで勤務していましたが、彼らは制服の下にヒートテックを着こんでいたようです。

 

しかし、去年の年末から年が明けてからの数週間、日本全国で寒気が入り込み、各地で降雪があり、さらに雪のせいで公共交通機関に影響が出るほどでしたね。

さすがに寒さに強い私でも、薄い警備の制服では我慢できず、数年ぶりにヒートテックを着る事となりました。

警備員は寒くても厚着できない

警備員は制服を着て仕事をしています。

この制服は勤務する現場で仕事中は身に着けていなければなりません。

公安委員会に提出された内容は細かく、帽子やネクタイに至るまで決められたものを着用する必要があるのです。

 

一般の隊員さんの中にはこの制服というものをあまり重要視しておらず、特に違反しても罰則の無い普通の会社の制服を着ている感覚で違反をします。

暑いからと言ってネクタイを外していたり、夜中の時間になれば誰もいないからと制帽を被らずに仕事をしたりと・・。

 

そう、警備員の制服はその辺の会社員の着ている制服とは違うのです。

警備員が現場で制服を正しく着ていない事が公安委員会に知れると、警備会社へ指導が入ります。

いわゆる「警備業法違反」です。

 

私は過去に、制服の件で警備業法違反として公安委員会から何かお叱りを受けた、という様な事を経験していないのでどんな事になるのか良く分かりません。

しかし、会社の上司から毎回制服に関する指導を隊員全員にするので、とりあえず制服に関しては現場の隊員さんに細かく教育しています。

まあ、何度言っても聞かないような隊員がたまに居ますが、そういうのは会社へ報告して放置していますが。

 

そんな厳しい制服で、寒いからと上に何かを着る事は出来ませんよね。

届けの出ている防寒着などなら良いですが、私服のジャンパーや個人の防寒着などはご法度です。

寒い時は制服の下に身に着ける

公安委員会に届けの出ていない私服の防寒着などを着れないのであればどうするのかというと、制服の下へ着込めばよいのです。

 

先ほども話した、ヒートテックの下着などは制服の下に着る事が出来るので、見えないのであれば何枚でも着る事が出来ます。

以前の現場では高齢の警備員さんも大勢いたので、冬の時期になるとほとんどの人が制服の下に下着用のヒートテックを身に着けていました。

 

私も数年前までは例年通りの特に寒い冬の時は上と下のヒートテックを着て仕事をしていました。

しかし、あれの問題点として

 

「一度着ると脱ぐのに大変面倒」

 

な事です。下着の枚数が増えるので、着ぶくれするのはもちろんの事、トイレや待機時に脱ごうとした時に脱ぎづらかったりします。

あれはとても面倒で、出来れば私は着たくはありませんでした。

そのせいもあって余程我慢できるまでは寒くても着ない様にしたのです。

ただでさえ寒さに強い方なのに、着るのが嫌なので他の隊員さんからみるとやせ我慢していたように見えた事でしょう。

 

警備員は制服に関して厳しい職業です。

しかし、寒いのを我慢して風邪をひいては意味がありません。

制服の下になら防寒用の下着などを身につけても問題ありません。

自分が無理せずに快適な業務が行えるよう、規則の範囲内で工夫しましょう。

 

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