細密巡回時にあらゆる部屋を確認して異常が無いかを見ていますが、意外と盲点な場所に「トイレの掃除道具入れ」があります。正直、私自身施設内の全ての掃除道具入れを見ているかと聞かれても確実に「イエス」と言えない時があります。ついうっかり飛ばしてしまうなんて事も・・。
各トイレに必ずあるもの
どこの建物にもあるトイレ・・
必ず一つはあるといっていいものです。
中にはトイレが無い現場もあるのかな・・
まあ、今回はトイレのある建物の巡回のお話です。
先日、細密巡回時にあるトイレに差し掛かった時、人がいないはずのエリアのトイレにうっすら電気が付いていました。
トイレ室内の電気がついているのにしては暗すぎる。
もしかしたら・・と思ったら案の定、掃除道具入れの中の電気が付いていたのです。
トイレには掃除道具入れが存在します。
掃除道具入れがあるトイレと無いトイレを見比べた事が無いので、全てのトイレにあるかどうかわかりません。
しかし、ここの現場のトイレには全て掃除道具入れが備え付けられています。
同じ敷地内の建物なので、あるのは当たり前でしょうね。
そしてこの現場のトイレにはそれぞれ狭いスペースですが、照明も別についているのです。
その狭い掃除道具入れ専用の電気が付いていたので、トイレ内がうっすら明るかったという訳です。
この掃除道具入れの電気が付いている、ということは清掃班の方が掃除道具を使用した時に消し忘れたのでしょう。
ここでは掃除道具入れの電気が消し忘れられる回数はそれほどありません。
清掃班の方が消し忘れる様な事が余り無い、という事です。
これは意外と優秀な方だと私は思います。
ところで、警備員が細密巡回時にトイレの掃除道具入れを電気の消し忘れ以外で見る事なんてあまり必要ない、と思いますか。
一応、巡回時には掃除道具入れの中も見る様に指導していますが、私でもたまに何カ所か見忘れてしまう時があります。
「どうせ狭い空間で掃除道具しか入っていないのだから・・」
と思うのは仕方のない事だと思います。
しかし、業務の中の一つになっている以上ちゃんと見なければいけませんよね。
狭い部屋で見るものは無いなんて嘘
以前、商業施設で勤務していた頃、閉店業務中に不審者が店内のある場所に身を隠していた事がありました。
閉店業務中の残留者確認の時に、見事警備員側で見つける事が出来、その時は何事も無く退店させました。
その状態ではまだ犯罪行為にはなっていないので、声を掛けて外へ出るよう促す事しか出来なかったようです。
これがもし、警備員が気が付かず夜中までそのままだったらテレビのニュースになるような事件になっていたかもしれません。
その事があってから
「どんなに狭い場所でもちゃんと見なければダメだ」
と思うようになりました。
狭いからだとか、どうせ掃除道具しか入っていないから、などど勝手に決めつけて巡回時に見ないでいるといつか大事件に発展するかもしれない、という最悪な状態を考えておく必要があります。
それでも見逃してしまうほど平和
そういう経験をしているのにもかかわらず、今この現場で細密巡回をしている時にはたまに見逃してしまう事があります。
これは隊長として良くない、という事は分かっています。
他の隊員さんにもこの現場に配属されてきた当初にはしっかり見るよう指導して来ていますが、後々に聞いてみるとやはり私と同じ様か、若しくは全く見ていない・・と云う隊員さんも居ました。
実際、掃除道具入れは本当に狭く、例えるなら、一人用のロッカー位のスペースしかありません。
その中にデッキブラシやほうき、バケツなどたくさんの道具が入っているのです。
そしてその中を照らす専用の電気・・
今回はその電気が付いていた、という事なのです。
とても人が入れるような空きはありません。
ましてや個々の現場では、不審者の侵入事案なんて10年以上前に未遂が1回あったかどうか・・と云う程度です。
そんなところに身を潜めようとする位なら、もっといい場所あるよ・・と普段からいろいろな場所を見回っている警備員としては違う場所をお勧めします。
いや、お勧めしてはいけません。
そんな場所よりももっと警戒している場所があるので、警備員側としてはおろそかになっているのかもしれませんね。
勤務場所が平和なので、若干気が緩んでいる・・ともいえるかもしれません。
ですが、こういう事に気が付いてまた改めて気を張る事が重要です。