警備員が盗撮犯を捕まえてみた

商業施設では万引きに次いで発生しやすい事案の一つの盗撮。施設によっては全く発生しない所もあるでしょうが、私のいた商業施設では年に数回は発生していました。そんな中、ある盗撮犯を捕まえた時の盗撮グッズを見た時、その精巧な作りにとても驚いたものです。

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盗撮行為は立派な犯罪です

まず、盗撮は立派な犯罪です。

もし捕まると必ず前科が付くわけではありませんが、前歴は付きます。

これが今後の人生で何か枷になるかと言えばそこまでの事は無いかもしれませんが、盗撮をして最悪の場合、勤めている仕事に影響が出る事もあり得ます。

 

一時の欲望の為に、人生を棒に振るような行為は愚か以外の何ものでもありません。

 

今まで盗撮で捕まってきた人を見ても、決して見た目からして怪しいという人は居ませんでした。

しかも当たり前と言えばそうですが、みな男性です。

仕事もあり家庭もある様な人もいました。

 

万引きもそうですが、この様な犯罪は大罪ではないかもしれませんが非常に格好悪いと思います。

周りには買い物中の人だかりもあり、人知れず捕まる事はありません。

想像してください。自分が盗撮犯として連行される最中、大勢の人があなたを「盗撮犯」として見ている状況を。

こんな恥ずかしい事はありませんよね。

 

それでも盗撮する人は居るのです。

人生を掛けるほどの一瞬がそこにある様にはとても思えません。

店内巡回中では中々見つけられない

警備員として盗撮犯を捕まえようとしても中々上手く行きません。

というのも、盗撮犯は主にテナントの中で犯行をする事が多く、警備員はそのテナントの中にまで入る事は無いからです。

ではどのようにして、警備員は盗撮犯を捕まえる事が出来るのでしょうか。

 

まず第一に

・テナントから「盗撮犯がいるかもしれない」という連絡を受ける

・過去にらしき行為をしたものが来店したのを警備員が見つける

・怪しい人物を注視していたら盗撮行為をしていた

 

他にもいろんなパターンがあると思いますが、私が経験したのは大体こんな感じでした。

連絡を受けて現場のテナントへ行き、運よく現行犯で確保するのです。

 

大抵は、警備員の姿を見かけると気づいて犯行を辞めてしまうので、私服に着替えた副隊長が現認していました。

制服を着た警備員は、テナントから少し離れた場所で待機です。

 

万引きもそうですが、制服を着た警備員が近くに居ると、ほぼ逃してしまうでしょう。

そういう意味では、巡回中に見つける若しくは捕まえる事は不可能です。

盗撮グッズは一見そうとは気づけない

一度だけ盗撮犯を確保した事案に立ち会った時、持っていた盗撮アイテムを近くで見た事があります。

 

その時は時計だったのですが、これがまたパッと見ではただの時計にしか見えませんでした。

よく見ると小さな穴が開いていて、その中にカメラが付いているそうです。

 

これを使用して犯行に及んでいたようですが、よくこんなものまで使用して目的を達成しようと思うな、と感心してはいけないのですが感心しました。

これにいくらお金をかけて人生を棒に振ったんだろうと。

家庭もある様ないい年した大人がこんな事をして。

 

そして、その先は警察へ引き渡してしまうので、それ以降の彼の動向は分かりません。

警備員は警察に引き渡すまでの仕事なので、その後の行く末までは知りえないのです。

これは傷病者が病院へ救急搬送されて、その後どうなったのか分からないのと同じですね。

 

盗撮行為は犯罪であり、最悪前科が付く事も十分あります。

後になって「あの時なんであんな事をしたのだろう」と後悔しても遅いのです。

 

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