警備員の仕事をしていて、現金払いの方が良い時があります。今でこそどこの企業も銀行振り込みが常識になっていますが、中には現金で貰えた方が都合の良い人間もいるのです。そう、所帯持ちで給料を自由に使えない私の様に。
給料の現金払いは警備業界でもレア
今時の給料の支払いはどこの企業でも銀行振り込みが常識です。
それは警備業界でも同じで、それこそ土建業の人たちでさえ銀行振り込みなのではないでしょうか。
私も警備以外の仕事で、今まで一度も給料を現金で貰った事はありません。
そして警備員の仕事を始めてからも一度も、現金支給の警備会社はありませんでした。
いやもしかしたら今でも交通誘導警備など、その日1日だけの仕事など常駐で勤務していない様な人は、出勤ごとに現金で給料を貰っているのでしょうか。
まあ、警備員の仕事なのでそれほど稼いでいませんので給料袋が立つわけもありませんし、ふっと吹いたら飛んで行ってしまうほど薄いでしょう。
しかし、銀行振り込みでなく現金で給料を貰える事に憧れさえあります。
そして現金である事にとてもメリットがあると思っているのです。
現金払いが歓迎される理由
今時、現金で給料の支給をされる事でのメリットとはどこにあるのかというと
ずばり
「欲しい金額だけ自分の財布に入れられる」
そう、これは所帯持ちなどで自分の使えるお金が自由でない人にとってのお話なのです。
もう一つ付け加えると「お小遣い制の人にとっては死活問題」なのです。
例えばこれが独り身の人にとっては、稼いだ分すべて自分で好きに使えます。
しかし、銀行に振り込まれた給料の使い道を自分で支配していない人にとってはいくら稼いでも自分の財布に入ってくる金額は決まっているのです。
各家庭の事情でお小遣いの額は違いますが、少なくともうちの家庭は少額で毎月定額です。
そう、いくら稼いでも同じ金額なのです。
常駐警備員は大体出勤日数が決まっていますが、月によって出勤日数は多少変化します。
少ない日は良いかもしれませんが、出勤日数の多い月は稼ぎも増える事でしょう。
しかし、ウチはそれでもお小遣いは変わらないのです。
独り身の人は出勤日の多くなった月は、その分使えるお金が増えて良いかもしれませんが、私にとっては「休みの日の少ない月」と言うだけで何の得もありません。
そう、こんな時給料が現金払いであったら、まずは自分の財布に全額給料が入る事になります。
それから自分のお小遣いを差し引いて、残りを家に入れればよいのです。
これが理由で「現金払い」に以前から魅力を感じていました。
でも
給料明細を渡したら、私が抜いた分丸分かりですよね・・
せめて臨時警備だけでも現金支給を
今時給料明細を渡さない会社なんてありませんから、もし明細を見られたらいくら抜いたのか知れてしまいます。
なんてグッドアイデア、と思いましたが悪だくみはそう簡単には行きませんね。
しかし、警備員という仕事にはもう一つ「臨時警備」という仕事があるのです。
これは現場や警備会社にもよりますが、自分の勤務している常駐警備とは別に発生する警備業務の仕事です。
スポットで発生し、その日だけのごく短い時間帯で警備業務の依頼があるのです。
時間も短いので、当直勤務をしながらでも出来る仕事です。
この臨時警備だけでも、給料明細を別にしてもらえれば、全部自分の稼ぎにできます。
これはナイスアイデアと思い、会社へ相談しましたが
「個人に二つの明細を発行するのは出来ません」
と言われて脆くも消え去りました。
私の小遣いは少ないです。
少しでも自分の使えるお金が欲しくて、いろいろ考えましたがいづれも残念な結果に終わりました。
働いても働いても小遣いは上がらず、臨時警備をしても1円も財布に入って来ず。
独り身の人がどれだけ羨ましいと思った事か。
また、明日から少ない小遣いの為に出勤します。