以前、施設内で急病人が出た時に現場へ駆けつけました。高齢のお客様だったのですが、転倒した際に軽口から出血もありました。救急車の要請をするほどではなかったのですが、その場で対応をしている時にクライアントの従業員の方が「何か拭くモノを」と言いかけた時に、ポケットからティッシュを素早く差し出しました。あの時の従業員の「あ、コイツなんて用意の良い奴」という顔は今でも忘れません。
警備員はティッシュを持ち歩かない
だいぶ昔にあった出来事でしたが、今でも覚えているほど感心された出来事でした。
巡回中に急病人が発生し、現場行くとクライアントの従業員と座り込んでいる高齢のお客様。
あ、これは救急車が必要な案件かと思いきや、現場確認してみるとそこまで大事でもない様子。
転倒して口を少し切ったとの事でした。
救急車も呼ぶ必要が無い事を防災センターへ告げ、後はお客様が立ち上がって終了という時に、従業員が
「何か口を拭くものを」
と言いかけた時に私はポケットからティッシュを取り出しました。
別にこの事案の為に持ってきたわけではありません。
普段からポケットにティッシュを入れていたのです。
過ぎにティッシュを取り出した事に、従業員の方はこちらを見て何も言わなくても見るからに
「コイツ、なんて用意がいいんだ」
と驚いている様な、感心している様な顔をしていたのを覚えています。
その時に私の他に警備員はもう一人いましたが、後で聞いたところティッシュは持っていなかったそうです。
何か自慢みたいな話になってしまいましたが、何が言いたかったのかというと
「仕事で役に立つかもしれないものは常に身に着けておけ」
という事です。
巡回中は色々と役に立つ
今回はティッシュの話でしたが、何もこれ以外でも施設警備員が持っていて役に立つものはいくらでもあります。
施設警備員は日中店内巡回をしている時に、色々な状況に出くわす事があります。
そんな時にその状況で対応できる物を身に着けていれば、誰かが持ってくるのを待つ事無く、その場で自分で対応できます。
相手を待たせる事無く、また事案を素早く終結させるのにも役立ちます。
今回はティッシュでしたが、ジュースがこぼれて居たり、ガムが落ちて居たりと清掃担当の人を呼んで待つよりも、その場で簡単に一時的な処置をする事が可能です。
まあ、今回のティッシュもそんな仕事に役に立ちはしましたが、実は私もそこまで考えて所持していたというよりも、鼻炎で鼻をかむ際に所持していたものがずっとポケットに入りっ放しだったに過ぎません。
しかし、その出来事を経てからは
「あ、必要そうなものを常備しておくのは良いかも」
とその時気付きました。
結果クライアントの従業員には良い印象を与える事が出来ましたが、運が悪ければ、隣にいたティッシュを持っていなかった隊員さんと同じで、何もできずにいた事でしょう。
仕事として携帯していると対応も早い
それ以降、ポケットに入っているティッシュが再び役に立つ事はありませんでしたが、ティッシュ以外の物でも何かの役に立つ時はあります。
それが仕事の度に毎回役に立つ事はありませんが、いつか忘れた時に持っていた事で素早い対応が出来る時が来るでしょう。
店内巡回をする時に、ポケットをパンパンにして行くわけには行きませんが、必要最低限のいざという時に役に立つものは携帯していても良いかもしれませんね。
何が必要になるかというと、これは現場によって異なるので、自分の勤務をしている現場で
「いつもは必要なくてもいざという時あったらよい小物」
を仕事をしているうちに必要なものが見つかると思います。
誰かが何かを持ってくるのを待つ時間を、その場ですぐに対応出来れば、次の行動に移る時間も短くなります。
あの時、ティッシュが無ければ誰かが持ってくるのを待つ時間で、10分以上その場で足止めを食らっていたかもしれないのが、5分も経たず終了したのですからこの差は大きいですよね。