自分は悪くないと自信満々な警備員

警備員に限らず自分の行いに一切に非が無いと思っている人が少なからずいるのは知っていますが、同じ職場でまた出会うとは思ってもいませんでした。たかが10人程度の警備隊の中でそんな空気の読めない人は1人で十分なのですが、さらに増えるとは・・。

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正しい事をしても反感を買う理由

警備員の仕事をしていると、そこで働く従業員の大勢の人に規則を守ってもらう必要があります。

警備員の仕事はその規則を守ってもらう為に存在しています。

その為、規則を守らない人に対しては、その規則を守ってもらうようお願いする必要があります。

 

この規則を守ってもらうようお願いをする、という行為がどこまで厳格にするかというラインが難しいのです。

 

「そんなの規則だから一人の例外も認めてはいけない!」

 

という意見が至極当然なのは十分承知しています。

警備員として何か例外を認めてしまうと後で大変な事になるのは経験上わかっています。

しかし、業務だからとガチガチに規則を守らせる事もなかなか難しいのです。

 

過去にその規則を徹底させた警備員が、従業員と揉めて現場を外されています。

内容を聞く限り、警備員としての業務に関して何も問題はありませんでしたが、「規則規則」もまた問題になるのです。

 

結果、警備員が自分がやるべき業務をしたとしても、あまりに厳しすぎると相手の反感を買ってしまうのです。

何がいけないのか気づいていない

たまには多少甘い判断が必要な時もあります。

毎回ゆるゆるな規則ではいけませんが、状況に応じて規則よりもその時の判断が出来る対応力が求められる時もあるのです。

これを

 

「空気を読む力」

 

または

 

「臨機応変」

 

とも言います。

警備員に限らず人と関わりを持つ時にこの「その場の空気」で対応する力が求められる時があります。

今この現場にいる、問題が起きても自分は悪くない、と主張する警備員はこの空気を読む力がありません。

 

言われた事をそのままやる事しかできず、〇〇な時はこうしよう・・という柔軟な対応が出来ないのです。

なので、無理に警備員として守らせる規則を押し付けるのではなく、

 

「まあ、今回は規則重視でなくてもいいか」

 

という思考に至りません。

なので、

 

「規則を守らなかったのは相手、自分は悪くない」

 

という主張をするのです。

傍から聞くと、その警備員は何も悪くは無いのですが、全ての状況を把握するとここにいる全ての隊員さん達が「いや、そこは規則優先でなくても良い状況」という意見が殆どです。

 

これを本人に説明しても「それとこれは別」などと全く理解できないようです。

まあ、今回は問題が私の手を離れて会社の上にまで話が行って、会社同士での話し合いになったようなのでこれ以上何も関わりようがなくなってしまいました。

 

会社での話し合いになる程、本人が聞き入れなかったようですね。

ここまで来るとサービス業のようなこの仕事は本人には向いていないのかもしれません。

現場では反面教師というお手本になる

警備業はサービス業である。

この通りであれば彼はこの仕事に対して適性がありません。

柔軟な対応が出来ず、相手を怒らせてしまう様な態度をとりそれを自分が悪いと思っていないのですから。

 

ここまで重症だと現場レベルで指導できる人材ではありません。

現場の隊長として立派な警備員に指導する以前に、この仕事に向いていないであろうからです。

唯一、彼がこの現場で貢献できる事と云えば

 

「警備員の対応としてやってはいけない」

 

という反面教師として役に立ってもらう以外ないでしょう。

彼のような対応をしてはいけない、新人の警備員さんにはとてもわかり易い、悪い例としてこれほど的確な見本は無いでしょう。

 

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