今まで施設警備員として勤務してきて、何人もの退職者を見てきました。まあとはいっても現場で働く警備員なので、会社単位と比べれば圧倒的に少ないので統計としては参考にならないかもしれませんがね。そんな退職者ですが、年齢や退職理由などどこの現場でも似た様なものなのか思い返してみました。
施設警備は離職率は高いのか
施設警備員として色々な警備員さんを見てきましたが、その中でも退職していく人も何人も見てきました。
理由や年齢も様々でしたが、一番多かった退職理由は入社して1か月以内の
「自分の思っていた仕事と違った」
「思った以上の肉体労働でついていけない」
というものでした。
警備員の仕事でも施設警備員となると、建物を管理するという事で覚える事も多かったりします。
ただニコニコしてお客様の相手をすれば良いわけではなく、簡単な建物の各設備の操作方法や、受付や巡回などのやり方、関係者の顔を覚えたりと頭を使う事も多かったりします。
そこへきて施設内を歩き回る運動量など、施設警備という仕事をしっかり下調べせずに入って来ると思わぬ歓迎を受ける事になるのです。
そんな入社してすぐに辞めてしまう人も居るので、施設警備の離職率は決して低くは無いと思います。
退職者の傾向と退職理由
入社してすぐに辞めてしまう人以外で退職する人の中では、年齢や退職理由はどういったものがあるのでしょうか。
今まで見てきた人で紹介すると
年齢は若い人も居れば高齢の人も同じくらいいます。
年齢に違いがあるかと思いましたが、年単位で勤務してきた人の中では余り偏った年齢になっていない印象です。
そして、退職理由ですが一番記憶にあるのが
「問題を起こして辞めていく」
この理由が多い感じがします。
問題を起こして辞めていくのに年齢は関係ありません。
この問題というのは別に事件性のある様な問題ではなく、同僚と上手くいかなくなって辞めただとか、業務で失敗をしてその現場にいるのが気まずくなって辞めたなどです。
人間関係や仕事上のミスなど、警備業に限らず他の仕事でもありそうな問題ですね。
そしてそれは年齢は関係なく誰にでもあり得る事です。
警備業界は高齢の人が多い業界ですが、高齢が理由で辞める、という人は今の所まだ少数でした。
高齢者と体力の限界の問題
警備業界は高齢者業界です。
高齢の人なくしては成り立たない業界です。
人手不足と言われている中で、入社してくる人の殆どが高齢の人だと、人事の人から聞きました。
そんな高齢の人が参入してくる警備業界は、いつか体力の限界を迎え、警備の仕事すら出来なくなる人も大勢出て来るでしょう。
周りの高齢の警備員さんは70歳代の人が多い印象ですが、数年も経てば彼らの中にも80歳代になる人も出てきます。
この時、長時間歩いたり立ちっ放しの仕事が務まるでしょうか。
そして、当直勤務という長い拘束時間で短い仮眠時間という勤務を続けられるでしょうか。
この先、10年以内に高齢の警備員さんが、全国的にバタバタ退職してもおかしくありません。
今でこそ、高齢の警備員さんが全国的に退職・・・
という問題をニュースで見る事はありませんが、近い将来そんな話題が出てきたらいよいよ警備業界は超人手不足で業界が成り立たなくなるかもしれません。