一人現場の怖さを実感した仕事

一人現場は楽である。私は絶対にそうは思いません。以前臨時警備で一人の現場で勤務した事がありました。初め行く現場で朝から夕方までの勤務でしたが、二度と行きたいとは思いませんでした。一人では全ての責任が自分自身にあり、何かあっても誰も協力してくれる警備員仲間がいないからです。

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一人現場での仕事をした時

以前、何度か一人の現場の勤務に就いた事があります。

いわゆる臨時警備というもので、通年である施設警備の現場とは違いスポットで一日だけ、という仕事です。

 

この形態の仕事は基本一人で行い、数時間で終わる所もあれば朝から夕方までと通常の日勤と同じ現場もあるのです。

 

その時は朝から夕方までと、日勤体制の業務でした。

それまで何度か一人の現場の勤務を経験してきましたが、朝から夕方までという長時間は初めてです。

 

この時間が長ければ長くなるほど、何かが起こる確率は高くなります。

この日はラッキーな事に何事も起こらず終える事が出来ましたが、あれほど不安になった事はありません。

 

今まで施設警備員として集団で勤務していたので、何か発生してもみんなと協力し、自分だけで対応しきれない場面では他の警備員がカバーしながら対応してきたのです。

それが一人の現場では

 

「全て自分で対応する」

 

という状況なのです。

同じ施設警備員の勤務なので、似たような事案は発生します。

その時にすべて一人で対応しなければならない、というのはとても不安に思いました。

一人では誰も頼れないという怖さ

警備員は事案が発生したら対応する。というのは分かっていても、警備員1人で対応するのと仲間で対応する、というのは大きな違いがあります。

皆で協力して対応するのは、周りを見ながらカバーできる範囲はカバーする、という行動でしたが、一人現場では「すべて自分で処理する」のです。

 

これは「一人現場は気らく」などというのは何も発生しなければ「気らく」なのかもしれませんが、何か発生したらそれはもう大変な事になると思います。

 

「一人しか居ないから対応しきれなかった」

 

では済まされないのです。

これでもし人命にかかわる事案が発生しても、出来ませんでしたでは済みません。

一人現場は楽、だと言っている人はこの万が一の事案を全く考慮していないのだと思います。

協力し合えるという頼もしさが一番

私は施設警備の現場で多くの警備員と一緒に勤務してきました。

ある時は一人の警備員として、そして今では隊長として現場を指揮しています。

 

警備員は色々な人がいますが、どんなにポンコツな警備員でも皆と協力して事案に当たれば、無事に終える事が出来ます。

警備員は協力すれば大きな事案でもミスする事無く対応できるのです。

 

こういった経験をしているので、一人の現場多くの警備員のいる現場では,絶対に後者を選びます。

たとえ一人で対応できる事案であっても、自分で見落とす事なく対応できているか、という事を客観的に見る事はなかなかできません。

 

そんな時、大勢の警備員がいれば自分の足りない部分に気づいてくれる人がいるのです。

警備員は事案が発生した時にこそしっかり対応できて初めて役に立ったといえるのです。

そんな時、一人の現場でロクな対応も出来ず言い訳をしている様な警備員は

 

「初めから一人現場では使えない警備員」

 

だったという事です。

10年以上警備員をしてきた私でさえ、今でも一人現場は出来れば避けたいです。

気楽だからと「うわべだけの情報」に騙されて、後で後悔しない様にしたいですね。

 

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