警備員になりたての頃、巡回中にAEDのバッテリー切れに遭遇した事があり、対応した事があるとお話した事がありますが、その時にAEDBOXの扉を開けるとブザーが鳴る事を初めて知りました。周りに緊急時である事を伝えたり、防犯面の為であったりだそうです。音が鳴るのを知らずに開けるととてもびっくりしますよね。
ブザーが鳴るのを知らずに開けて驚く
警備員になってAEDの扉を開けるとブザー音が鳴るのを知りました。
それまではAEDというものに縁がなかったので使い方さえ知りませんでした。
扉を開けるとブザーが鳴ると知ったのは、誰かにいたずらで開けられブザーが鳴りっぱなしだという知らせを受けて、現場へ行き初めて扉を開けると音が鳴るという事と、どのような音が鳴るのかを知ったのです。
AEDを使用した事の無い人や、いたずら目的でない限り、あの扉を開ける事も無ければ、どんなブザー音が鳴るかも知りえないでしょう。
扉を開けるとまさかこんな音が鳴るとは思ってもいないでしょうから、興味本位で開けたらさぞ驚く事でしょう。
子供が好奇心で扉を開ける
店内に設置してあるAEDは人目につく所に置いてあります。
緊急時に誰でもわかり易い所に設置しているので、子供でも気づきます。
そしてその子供は基本的に好奇心の塊なので、そりゃ開けて中を見たくなりますよね。
周りに緊急時を知らせる為や防犯の為になるブザーですから、いくらそっと開けたところでブザーが聞こえる範囲は結構な広さです。
商業施設などは大抵館内にBGMや館内放送が流れているので、そこそこ賑やかいです。
しかし、このブザーはその騒音を周囲10m位はかき消すくらいの音が鳴るので、周りにいる人は「ん、なんだ?」と振り返ります。
そうなると子供やその親はびっくりする事でしょう。
子供に「なにやったの」と聞いて元に戻そうにもやり方が分かりません。
仮に分かったとしても、専用の鍵が無ければ音を止める事が出来ないものもあります。
仕方が無いのでその場から一目散に退散した後には、ブザーだけが鳴り響いている状態になるのです。
そして、テナントの従業員が防災センターへ連絡してきて警備員が出動する、といった流れがAEDの対応をする一連の流れです。
触った事の無い警備員は居ないはずだが
商業施設での経験のある警備員さんなら、この対応は何度か処理しているのではないでしょうか。
AEDBOXを興味本位で開けてしまう子供の来店の多い所では、こういった対応をよくするので、警備員としての経験値が良く溜まります。
しかし、施設警備員と云いながらもAEDのBOXを一度も対応した事が無い人も居るでしょう。
自分の勤務する現場には必ずAEDはあるはずです。
今では全ての建物に対してAEDの設置義務はありません。
しかし、「安全配慮義務」の観点から無いとマズい、という流れで多くの施設で設置されています。
いざという時にAEDを使わなければ人の命にかかわる。
警備業法として人の命を救うという点において、警備員はAEDが使用できなければなりません。
研修や現任教育などでAEDに関する事を学んでいるはずですが、実際に現場にあるAEDを使用した事がある人は非常に少ないと思います。
ましてや、現場にあるAEDBOXでさえ開けた事がある人は少ないでしょう。
普段から巡回などで身近な所にあるはずのAEDですが、緊急時には警備員として使用する事になるものです。
周りも
「警備員さんなのだからもちろん使いこなせるんでしょ」
と当然のように思っているかもしれません。
そんな時に恥をかかない様に、AEDの使い方やBOXに関する知識は備えておきたいですね。