ある晩、夜間巡回をしている時にどこからか電子音が聞こえてきました。初めはどこから音が聞こえているのか分かりませんでしたが、最終的にAEDから出ている事を突き止めました。どうやらバッテリーが残り少ない為に鳴っていたようです。
何もしなくても電池は消耗する
施設内には非常にたくさんのAEDが設置されています。
警備員として勤務する時、自分の現場の建物内にあるAEDの場所は絶対に覚えておきましょう。
さて、そんなAEDですが使用時に電気を発生させる為にバッテリーが内蔵されています。
AEDは小さなランドセルくらいの大きさしかなく、その小さな中にバッテリーが入っているので、それほど長くは持ちません。
いつでも使えるようにスタンバイ状態でもあるので更に消耗は早いでしょう。
AEDのバッテリーの装着期限は本体にラベルで掲載されていますが、だいたい4年くらいで交換時期が来るようです。
そしてその4年が近づいてくると、本体から一定の間隔で電子音でお知らせしてくれる仕組みになっているのです。
電池切れが近いとお知らせしてくれる
施設警備の現場によっては、施設内にあるAEDのバッテリー残量を確認する業務が与えられている所もあるでしょう。
AEDにはバッテリー残量を音で知らせてくれるのと同時に、本体に赤と緑のランプや文字表示などで分かるようにもなっています。
一応、AEDが使えるかどうか目でも分かるようになっている様ですが、この表示が出るからといってバッテリー切れを表しているわけでもないようです。
何か不測の事態で使用が出来ない場合もあるようなので、このランプや文字表示は毎日確認する必要があるでしょう。
私が今まで警備員として勤務してきた中で、このAEDのバッテリーに関する音を聞いたのは一度きりです。
商業施設などは10カ所以上もあるような所も珍しくもなく、どのAEDがいつバッテリーがいきなり切れるか分かりません。
同じタイミングで導入したAEDでも、みな同じタイミングでバッテリーが切れるわけでもないようです。
しかし、装着期限が4年とあるので、時期が来たらバッテリー残量に関係なく交換はしているようでした。
なので、警備員として気を付けなければいけないのは、予定外のバッテリー切れをしたAEDを発見した時に速やかにクライアントへ報告する事です。
速やかにクライアントへ報告
現場によってはAEDのチェック表があり、異常の有り無しの記載をするかもしれません。
しかし、そういったものがない現場では、万が一AEDに異常があった時は、警備報告書などにAEDの異常を報告しなければなりません。
クライアントが出勤している日中であれば、口頭で伝達する事も出来ますが、夜中の時間帯に発見した時は翌朝の報告時になります。
私が発見した時はクライアントも帰宅している夜中の巡回時だったので、翌日の報告書を提出する際に記載して報告しました。
緊急時に必要なものなので一刻も早い対応が必要ですが、現場にはたくさんのAEDが設置されているので、万が一に一つのAEDが使えなくても代わりはあります。
警備員としていつか使用し人の命を救わなければならない時が来るかもしれないので、いざという時にバッテリー切れだったなんて事が無いようにしたいですね。