警備業とはお年寄りの多い業界である。こんなイメージを抱いて警備員になった記憶があります。そして警備会社を移籍した時も配属先の現場の警備員さんたちはいくつの人が多いのだろうかと。そして自分と同年代の警備員さんはいるのかと不安に思ったものでした。
警備の現場はお年寄りばかり
警備業界はお年寄りの多い業界です。
若い警備員さんもいますが、10人中6~7人は高齢者といえるほど平均年齢は高いと思います。
今まで勤務してきた現場も、半数以上は60歳を超えた警備員さんだったと思います。
施設警備員の現場によっては、あえて若い警備員さんを揃えているような所も多く、そういった現場は聞いた限りでは、それなりにキツい所も多いようです。
年配者では務まらないが体力や咄嗟の判断を特に必要とする現場では、やはり高齢者よりも若い人材の方が使い勝手が良いようです。
これが良い事なのか、もしくは年齢で仕事を分けるな、という厳しい声もあるのかもしれませんが、人命や財産を守る時にどうしても年齢を考慮しないと対応できない現場もあるので仕方のない事なのかもしれません。
まあ、そういった現場は全体の中でも珍しい事なので、敢えて探そうとしない限り見つけられないのかもしれませんね。
まあ、歳を取っているから「楽な現場」に配属してもらえるのなら、それはそれで良い事なのではないでしょうか。
配属初日までに心配する事
私が初めて警備員の仕事に就く時、現場ではどんな警備員さんがいるのか、そしてその警備員さんたちは若い人が多いのか、それともお年寄りばかりなのか、問う事が心配でした。
警備員のという世界は高齢者が多いと聞いているので、いざ配属したら周りは70歳近い警備員さんばかりで、ジェネレーションギャップという意味で職場環境が悪かったらどうしようと思ったものです。
当時の私は30歳代だったので、60~70歳の警備員さんは親と同年代になります。
そんな人たちに囲まれて、はたして仕事を続けられるのか不安に思っていました。
しかし、いざ配属してみたら私よりも若い警備員さんがいたり、同い年とまではいかなくても同年代の警備員さんもいました。
当時、若い警備員さんや同年代の警備員さんがいなかったら、長くは続かなかったかもしれません。
それほど年の近い警備員さん、というのは心の支えになっていると思います。
同年代の少ない現場は厳しい
年配の警備員さんは若い警備員に対して、面倒見の良い人もいるので頼りにはなります。
しかし、同年代の警備員がいないと趣味の話も出来ないばかりでなく、似た様な悩み事も共有できません。
こういった状態をジェネレーションギャップと呼びますが、70歳の人にアプリのゲームの話やアニメの話をしてもほとんど通じませんからね。
当時は当直勤務の仮眠時間に夜勤者と一緒にモンハンをしていましたが、高齢の警備員さんとでは話も通じなければ一緒に遊ぶ事も出来ないでしょう。
私が配属した現場では比較的年の近い警備員さんがいたので、続ける事が出来ましたが、配属した現場によっては若い警備員さんにとって続けるのが厳しい所もあるのかもしれませんね。
警備業界でも新卒者が配属される事もありますが、ただでさえ少ない新卒者の新人警備員さんは、そういった孤独を感じる状況が特に強いのかもしれません。
一番若いと10代で警備員になるのですが、周りに同い年の警備員さんなんてほぼ皆無ですからね。
フレッシュな気持ちで新人警備員として配属しても、現場は周りが60歳を超えた高齢警備員ばかりでは気持ちが沈んでしまいそうで可哀そうになってしまいます。
新入社員の警備員さんに限った事ではありませんが、出来れば年齢の近い警備員さんのいる現場へ配属させて、ある程度どこの現場も年齢の近い者同士の警備員さんがいる様に配置すれば、仕事のやる気にも変化がある様な気がしないでもありません。