警備員になる前に新任教育という座学を受ける必要があります。これは警備員の人手不足の原因の一つではないかと個人的には思っています。そんな新任教育ですが、複数の警備会社を経験していると会社によって教育のやり方が異なっており、ハズレの会社の新任教育を受けると、今後警備員として働いていく為の貴重な基礎を身に付けられない事にもなるのです。
新任教育は基礎を学ぶ期間
警備会社に入社して、警備員として現場で働く前に、新任教育という講習を受けなければなりません。
この新任教育を受けずに現場で働くと、警備業法違反となり最悪、営業停止処分となる場合もあります。
その為、会社側は必ずと言っていいほど新任教育を実施しています。
警備員は中途採用者が多く、その多くが30代以上となっております。
新任教育は約3日間の講習となり、その殆どが座学です。
新任教育を受ける対象者の年齢が高くなるほど、学校の様な座学を受けるのが苦痛の様で、せっかく警備員のなろうと採用までされたのに、この新任教育期間中にドロップアウトしてしまう人もいます。
しかし、この新任教育を受けないと警備員として働く上で大切な基礎を学べず、また現場では警備員としての基礎的な事は教えられる事は無いので、この期間で講習内容を頭に入れておかないと、現場へ出た時に
「お前、新任教育で何を学んできた!?」
と現場によっては怒鳴られてしまうかもしれません。
椅子に座って学ぶなんて何十年ぶり、という人もいるかもしれませんがせっかく採用され、またたった3日間我慢するだけなので頑張って欲しいと思います。
会社によってはハズレの教育もある
警備員になる前に誰もが受ける新任教育ですが、指導する内容はどこの警備会社でも同じですが、教育の進行は警備会社によって異なる様です。
今まで渡り歩いてきた警備会社をみてきて、大きくは同じ様な進行ですが、会社によっては講師が直接話す所もあれば
「暫くこのDVDを見ていて下さい」
と映像を見せられるという事もありました。
このどちらのやり方が良い悪いという事は無いですが、講師の説明が上手くなかったり、DVDではイマイチ理解できなかったりと、様々です。
この時、いい加減な警備会社だと新任教育を手を抜いたような指導をするかもしれません。
3日間の殆どを、DVDを見せ講師の指導をほとんどしなかったり、DVDを一度も見せずに講師がずっと雑談をしたりと、警備員として身に付けるべき基礎を学べないかもしれません。
もっと酷いと、3日間の新任教育を1日も行わずに、初日から現場で働かせるなんて事も・・
もし、そんな警備会社があったら速攻で退職して、地域の警備業協会に通報しても良いかもしれませんね。
配属先で恥ずかしい思いをしない為に
新任教育は自分がこれから警備員として働く為の基礎を学ぶ期間なので、この期間の指導をいい加減に済ませるという事は、後々自分の首を絞めるのと同じです。
新任教育の期間で受ける指導内容は、基礎的な事ばかりなので、現場に配属されてから指導される事はまずありません。
現場で働いている先輩警備員たちは、配属されてきた新人の警備員さんを
「基礎的な事は新任教育で身に付いている」
という前提で現場の業務の指導をします。
この時に、新任教育で学んだであろう事を質問すると
(この新人、新任教育で何も学んでこなかったのか)
という目で見られます。
新任教育で学ぶ事と、現場で受ける研修内容は違います。
現場で受ける指導は、現場ごとで異なり新任教育で学んだ事の応用でもあります。
基礎を学んでいるから、各現場での異なる業務の指導も理解できるのに、新任教育でいい加減な受講をしてしまうと、配属先の現場で怒鳴られるか、自分が苦労する事になるのです。
経験上、現場の指導をした時に、新任教育で学んだ事が身に付いていないと一度見透かされてしまうと、今後の勤務もずっと信頼されずに業務の一つ一つを監視されてしまうなんて事にもなります。
学ぶべき事を学んでいないので、現場側の人間も安心して仕事を任せられない、と思うのは自然な事ですよね。
たった3日の座学ですが、この期間にしっかり学ぶべき事を身に付けておかないと、配属先の現場で恥をかく事になるので、真面目に受ける様にしたいですね。