<ケース:嫌われ者>
H氏(40代)という隊員の場合
H隊員はよその商業施設から異動してきた隊員です。仕事ぶりは他の隊員よりはまじめな方で巡回などで見るべきところなどもしっかり見てくる(見なくてもよいところまでも)
まあ、比較的仕事はできる隊員でした。
しかし、一緒に働いてきて私が感じたところでは目に余る神経質(潔癖症と思えるような行動もアリ)な所が、仕事ができるという事すら全て飛んでしまうほどの短所になっていることでした。
その神経質さが故に、人のとった行動や物事に非常に固執している部分があります。
・他人が触ったドアのノブに触れない
・人の使った後の椅子に執拗に消臭スプレー
・入店証の番号が順番通りでないのが気に入らない
・ある程度見逃してよい業務でも絶対許さないマン
・他の隊員の仕事の出来不出来を気にする
・自分がそう思うんだからきっとそうだ(決めつけ、思い込みが激しい)
・隊の中で自分が一番誰よりも仕事が出来ている(人を見下している)
上げたらきりがないですが思い当たるだけでこれだけ出てきます。
上の方は放っておいても大きなトラブルにはなりにくいですが、下の方だと実際他の隊員とトラブルになったものもありました。
時間が経って本人がどのように納得したのかは分かりませんが、最近は余り大きな問題が発生することは減ってきました。
しかし、ほかの隊員のすることに一々横やりを入れるのでメンバーからは相変わらず遠回しに避けられています。
仕事の話をする時なども、なにか上から目線な偉そうな会話がたまに聞いていてカチンときます。こちらが業務知識として知らないと決めつけて
「皆は知らないだろうけど自分は分かっているからこうした・・」みたいな。
もちろん私も十分に知っていて、むしろ施設警備の経験としてはH隊員よりも私の方が知識は十分あると彼と話していて実感しました。
それなのに何か知ったかぶりな感じがするんですよね。
警備員に限ったことではないのですが、新しく入った新人隊員や元からいる隊員など仲間の仕事で不備があった時にどのように対応するかで、その後のチームワークに影響が出ます。
なあなあ過ぎてもいけませんが、厳しすぎても相手を不快にさせてしまうだけですよね。
ましてや警備業は年齢の幅が大きく、みな警備員として役職は無いので表面的には上下関係がありません。
20歳の隊員も60歳の隊員も同輩です。40年も年の差があると人に接する態度一つで受け取り方も様々です。
なので円滑な人間関係を気付けないと、そこで働き続けることは出来ないでしょう。
自分の方が正しいんだ!と我を張るよりも相手の事を少しでも認めてあげた方が絶対うまくいくのに、と思います。