施設警備は交通警備よりも楽か

警備業務の2大巨頭の施設警備と交通警備。この二つは警備員をやろうとした時にどちらにするか悩む選択肢だと思います。ここでは浅くですが交通警備と施設警備を比較しつつ、施設警備とはどんな仕事かを確認していこうかと思います。

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勤務地が毎回変わるかずっと同じ現場か

街の出勤風景

まず、私は交通警備の経験がありません。

その為に交通警備経験者の隊員さんから聞いた話になるので、かなり偏った交通警備の知識になると思います。

また、一人の交通警備経験者の意見しか参考にしていないので、ここで話す交通警備の仕事の内容が、全ての交通警備の形で無い事を改めてご了承ください。

 

 

さて、交通警備員の方の仕事というのは道路工事や工事現場などが多く、ごく短期間で工事が終了する事が多いので一つの場所に長く勤務する事はありません。

また警備会社に配属されている大勢の警備員さんたちの休日のスケジュールなどの急な変更で、毎日現場が変わる事も有るそうです。

 

しかし、警備会社が属している地域から大きく外れる事はないので、区や市をまたぐ事はあっても都道府県をまたいで出勤する様な事はよほど無いと思います。

これに関しては施設警備も交通警備も大差ないと思います。

しかし、毎日現場が変わるという点においては施設警備と交通警備は大きな違いが出てきます。

 

施設警備は主に建物に対して警備をしています。

建物は移動する事の無い不動的なもので、いちど現場に配属になれば契約が終了する事の無い限りずっとそこの現場で働く事になります。

しかも建物の警備の契約は警備員を配置する人数が多く、更に現場ごとで規則を覚える事も膨大で教育に時間もかかるので、一度その人が現場に配属されると大抵ずっとそこの現場の勤務になります。

少なくとも私の周りで

「いくつもの建物を担当していて毎日違う施設の現場に出勤している」

という警備員さんを見た事はありません。

例えが合っているかどうかわかりませんが、いくつもの店舗を管理しているコンビニのオーナーが毎日違うお店で仕事をする・・という形は施設警備員には向いていないのだと思います。

一人の警備員にいくつもの現場を任せるような事をしていると、万が一怪我や入院で休んでしまった時、その人が出向いているすべての現場で欠員が出てしまう事になります。

そうなると各現場では代わりの人を立てなければなりませんし、その指揮を会社も負わなけれいけないので面倒な事になるのは間違いないです。

それならば初めから一人一つの配置にした方が、問題が発生してもその現場単位で解決すれば済むので効率も良いのです。

 

交通警備は短期間で終了する現場に対しての配属なので勤務地が変わりやすい。

 

施設警備は建物という不動なものに対しての配属なので勤務地は変わりにくい。

 

同じ警備業ですがこのような違いがあるのです。

建物の中がメインか外がメインか

金網にしがみつく男性

そして交通警備と施設警備の一番大きな違いと言えばこれです。

主に外での勤務になるのか建物内の仕事になるのか、です。

 

ですが交通警備と言えど工事中の建物内の業務もあります。

これはどちらかというと雑踏警備に近くなるのかもしれませんが、ここでは交通警備と一括りにさせて頂きます。

勤務場所が外なのか室内なのか、働くうえでここを重要視している方も多いのではないでしょうか。

 

交通警備はほぼ外がメインの仕事になると思います。

 

世の中の人が警備員を一番見かける機会が多いのも、恐らく交通警備員なのではないでしょうか。

近所の道路工事の現場であったり、お隣の新築の工事現場など身近な所にいる警備員は交通警備員さんだと思います。

彼らは寒い中も暑い中も、一日中人や車の流れを見守り事故の無いよう務めています。

外の勤務が気にならない方は、交通警備はいかがでしょうか。

 

恥ずかしながら、当時私は警備の募集を探すにあたりまずはそこから見るようにしていました。

個人的な話ですが、私はインドア派です。

今までやってきた仕事も殆どが室内の仕事ばかりです。

私はあまり汗をかかない体質なようで、その汗をかかないせいで体温が下がりにくく、さらに熱が体から抜けにくいという感覚があります。

冬場はまだ良いのですが、夏場に外で一日中いる事が他の人に比べて非常に辛いのです。

なので、外での仕事をメインにされている方をとてもスゴいと尊敬さえしていまます。

そのような理由で私は、警備の仕事を探す時は主に、室内の業務である施設警備を探しました。

 

 

施設警備は基本室内の勤務になります。

 

殆どの建物には空調が効いており、夏は涼しく冬は暖かい・・と言うイメージがあります。

しかし、警備員が働くにあたりその恩恵に預かれるのはお客様がいる空間だけの事が多いです。

一歩、後方通路いわゆるバックヤードに入ると空調は効いていません。

夜中の巡回も、建物の空調はすでに切れており暑い中、寒い中の巡回になるのです。

交通警備との違いは屋根がある場所で働くかお天道様の当たる場所か、の違い位です。

施設警備でさえ、24時間快適な環境下で働けるとは限らないのが現状です。

 

交通警備施設警備共に、給料を時間換算するとどこの警備会社もほぼ同じくらいでしょう。

もしかしたら若干交通警備の方が、時間的な拘束が短いと思います。

それを踏まえて外か室内か考えてみるのも良いでしょう。

自分に合ったスタイルで選びたい

どれか悩む人形

交通警備と施設警備の違いにもうひとつ

立ちっぱなしであるのか、歩く事が多いのかです。

イメージですが、交通警備員は現場で同じ場所にずっと立っている事が多いと思います。

同じ場所でないにしても、仕事中は立ちっぱなしになると思います。

中にはごくまれに交通警備でも座って仕事をする場合もあるかもしれません。

 

余談ですが、過去に車で走っていて工事現場の前を通りかかった時、そこに居た交通警備の人が

大きなパラソルの下でパイプ椅子に座って工事現場の出入り口に座していたのを見た事があります。

思わず「え!、新しい」と2度見した事があります。

交通警備のスタイルの代表は、立ちっぱなしだと思っていました。

それが日陰を作って椅子に座る、なんて斬新な働き方なんだと驚きました。

しかし、ただパッと見ただけなのでもしかしたら車両の入庫や歩行者のいない時だけ座っていたのかもしれません。

 

この様な例外もありますが、交通警備の仕事は立ったままの仕事だと思います。

ただ立っているだけではありませんが、施設警備よりは動く事は無いのではないでしょうか。

次に施設警備ですが、立哨という立っているだけの仕事もある場合があります。

しかしごく短い時間の場合が多く、主に巡回がメインになる事が大半で交通警備員が立っている時間中、施設警備員は逆に歩いていると思っても良いかもしれませんね。

歩く事が苦にならない様な人にとっては、施設警備は合っているかもしれません。

ただし、施設警備は立っている事や巡回で歩く事、またたくさんの建物に関する業務の流れを覚える必要があります。

決まり事も多いので、規則に縛られる事が苦手だと続けていくのは難しいかもしれません。

この様に外の勤務や室内の勤務、立ちっぱなしやたくさんの規則など、良い所や悪い所、誰にでも楽に出来る・・というよりは自分に合った働き方で選ぶようにした方が長く続けられる秘訣かもしれません。

その辺りをよく考えて警備員の仕事を選ぶと良いかもしれませんね。

 

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