細密巡回は何も建物内だけではありません。外の駐車場内や、建物の外周りを見回りもするのです。警備員が見回りを怠ったせいで不審者に侵入されたなんて事になったら大変です。施錠や敷地内の不審者に気を付けながら見回ります。
細密巡回時に外周の何を見る
細密巡回時に外周、要するに外を見回る事があります。
これは主に、建物の外周の扉の施錠確認や、付随する駐車場内の残留車両など、該当施設に用事のない時間帯に、不要な人がいないか見回るものです。
(細密巡回時の流れで見るものなので、外へ出る機会は現場によって違います。
ここでは、外周巡回よりももう少し簡単な外の見回りのお話です。)
営業時間が過ぎた駐車場内には、雑談をしているお客様がいる場合もあり無下に追い出すような言動で話しかけてはいけません。
あくまでお願いする声掛けをし、気持ちよくお帰り頂くようにしましょう。
また、建物の外扉の施錠を確認をしに壁伝いに確認します。
そのとき、扉のノブを回し扉が開く事が無いようにチェックしていきます。
このとき、扉が開いている様な事があると、真夜中に不審者が侵入してしまいます。
「いつも閉まっているから」
と手抜きの確認をした時に限って扉が開いているなんて事もあるので、手を抜かずしっかり確認していく事が重要です。
警備員が見回りを怠るとそこの施設に大損害を与えてしまう様な事案にもなりかねないので注意して見回りましょう。
外を見回る時の注意点
外を見回っている時に、残留者がいる事があります。
営業も終了して、敷地内にこれ以上とどまっている理由もないので敷地外に出ていただくようお願いする必要があります。
しかし、一見簡単そうな業務に見えて意外と難易度が高いものです。
まず、用事のないはずの敷地内に人がいる場面で声を掛ける恐怖です。
相手がどんな人かもわからない状態で、一定の距離に近づくのは結構危険です。
敷地内に時間外に人がいる場合、悪意があってそこにいる場合もあるからです。
そんな人物に警備員が近づいたら、向こうから襲い掛かってくるかもしれません。
夜の時間帯に見知らぬ人と相対する時は、昼間と違って十分に距離を取って接しましょう。
この点は外周巡回と似たような内容になっていますが、こちらは細密巡回時に一時的に外に出る見回りになるので、詳しい外回りの内容は外周巡回を参照ください。
居ないと思った場所に人がいる事も
建物内から外の巡回をする時、建物内の時よりも何倍も注意が必要です。
敷地内は人が入って来られない様になっている現場でも、外は外なので人は簡単に入る事が出来ます。
悪意が無くている場合はまだ良いですが、悪意がある不審者がいたらとても危険です。
警備員として巡回している時に、不審者に不意を突かれて襲われるのは何とも恥ずかしい話なので、そうならない様に十分注意して外へ出るようにしましょう。
「いつ襲われるかわからない」
常にそういう気持ちを持って外へ出ましょう。
不審者は気づかれない様に物陰に潜んでいる場合が多いです。
こちらが思いもしない場所から出てくる事があるので歩いている時は曲がり角などにも注意が必要です。
懐中電灯を照らしてしては「私はここです」とアピールしている様なものなので、できれば照らさずに行きたいところです。
ですが、真っ暗な外を歩いて車止めなどに躓いてケガでもしたら危険ですので状況に応じて照らしましょう。
外周巡回だけでなく、細密巡回時でも外へ出る事はあるので一時的だからと油断せず気を張って見回りましょう。