外周巡回は夜間が多いので注意が必要です

外周巡回は基本的に夜間に行うことが多い巡回です。
外周といっても現場ごとでやることが違ってきます。ここではショッピングセンターで経験した、外周巡回についてお話します。

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夜間で外周巡回は注意すべし

私が経験した現場での外周巡回は、お店の出入り口に当たる駐車場の閉鎖、残留車両の確認、敷地内における残留者への退店を促す声掛け、施設外向けについている扉の施錠確認などが外周巡回とされていました。

24時間営業ではない閉店のあるショッピングセンターなどでは閉店後に敷地内にいるとお客さんであっても不法侵入扱いされてしまいます。

警備員はお客様にそういった思い(不審者扱い)をさせないためにも閉店後に敷地内に見えるお客様にお願いをするのです。

車両を見て回るのも、もしかしたらお客様が車で寝過ごしていないか、万が一
急病で動けなくはなっていないか、とその為に車も確認します。

後は、施設の外向けの扉が空いていて不審者に侵入されそうではないかと扉の施錠もチェックしています。

 

これらを夜中に自転車もしくは自動車などを使用して基本1人で見回ります。

 

はい、とても危険ですね。

 

なので、巡回者は防災センター(警備室)と常に無線で今どこを回っているかをやり取りしています。

夜とはいえ深夜でない限りは結構人が残っていることが多いです。
車が残留していて中を見たら、人がいる・・・。
声をかけても返事がない、寝てるのかな・・・。

 

結果、お亡くなりになっていました。

 

なんて話を聞いたことがあります。なので教育研修時、講師から

「残留車両は必ず人の確認と声掛けを実施しろ」

と教えられました。警備員が敷地内でそんな事件を見落とすなんて何してるんだ!と叱られてしまいますからね。

滅多にこんな事案には遭遇しないでしょうがちゃんと残留車両の確認はしましょう。

 

あわや警察沙汰

駐車場は閉鎖もせずに夜中じゅう空いている状態ですと一晩駐車場代わりに止めに来る人や、バイクに乗った若者が走り回りに来たりします。

改造したバイクに乗った元気のある若者が来た時は警察に連絡した方が騒ぎが大きくならない時もあります。

ただし、通報は予めクライアントにそういう対応を取る了解を得ておくのが当たり前ですが。

何にせよ閉店後は騒ぎが起こらないよう速やかに閉鎖するのが懸命です。

 

建物の外向けの扉は言うまでもなく、不審者の侵入を防ぐためです。

もし、扉が空いているのが知れるとそこからお店に入って商品を盗まれてしまいますね。施錠の確認は簡単ですがとても重要な事なので漏れのないように見回りましょう。

 

ここまでで、確認ができれば防災センターへ戻ります。

後ろから不審者が付いて来ていないか確認してから防災センターへ入りましょう。

最後の最後で不審者に警備用出入り口から入られては今までの苦労が水の泡です。ましてやあなたが襲われるかもしれません。

 

警備員だからとて命を張る必要はない

外周巡回は巡回の中でも不審者と対峙する可能性がある一番危険な任務だと思います。

気を引き締めて十分注意して行なって下さい。

また身の危険を感じるほどの無理をしてもいけません、命が一番大事です。
危ない時は逃げましょう、会社からもそう教えられるはずですので。

 

外周巡回で必要な装備品は無線機、懐中電灯、車両チェック用のメモ帳、巡回キー、警戒棒、ヘルメットになります。

冬は寒いので専用の警備コートがあれば着用しましょう。

 

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