出入管理の仕事は受付に来た人の対応をするだけでは不審者は出入りし放題になってしまうのでどうするのか

施設警備員の仕事をしてきて、警備員としての適性がその人にあるかどうかを見る時、出入管理業務のポストに限った事で云えば、指示待ち人間では務まらないと思いました。つい先日も、日ごろから自分からアクションを取らない警備員が出入管理業務中に受付を通らずに通り抜けた人に対して、何の反応もしなかったのです。

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出入管理業務は声掛けが重要

現場にもよりますが、出入管理業務で不特定多数の人が出入りできる現場があります。

その現場では、関係者以外の一般の人も通り、そこで出入管理業務をしている警備員は、目の前を通る人に対して受付を促したり、受付もせず間違って入ってしまわない様に声を掛けたりしなければなりません

 

ラクな現場は、受付で座っていれば関係者しか来ない様な出入管理の受付で、こちらが何も話しかけなくても、相手から進んで入館台帳に記入してくれる、という相手側も「分かっている」施設の受付場です。

そんなラクな現場であれば、どんなポンコツ警備員でも務まるでしょうね。

 

しかし、今の現場ではある程度の声掛けをしないと、勝手に施設内に入る事が出来てしまうので、前の前の受付場に近寄ってこない様な人に対して

「こんにちは、どういった御用ですか?」

といった感じの声掛けをする必要があります。

指示待ち人間の対応はザル警備

今の現場の様な出入管理業務の受付場では、指示待ち人間の様な警備員は務まりません。

何も声を掛けず黙って座っていれば、相手が勝手に受付台帳に記入してくれる、なんて都合の良い事はありません。

 

一般の人も「警備員が何も言わないから、勝手に入っていいのかな・・?」

 

といった具合で受付場によらずに素通りしようと思っているかもしれません。

そう、警備員が声を掛けなければ「良い」と思ってしまっているかもしれないという事です。

 

出入管理の受付にいる警備員は、施設に入る時は受付をし、その許可が出た者は入室をしても良い、となっているハズなのにその警備員が「相手が何も言ってこなかったから」とそのまま見逃していては受付として機能していない事になってしまいます。

何も言われなけば何もしない、こんな自分から行動できない「指示待ち人間」の様な警備員は出入管理業務は務まらないのです。

 

言われた事以外の業務をするなとは

よく警備員は「言われた事以外のことはするな」と言われたりします。

 

警備員は契約外の事はしてはいけない、という意味で使われる事が多いのですが、契約外の業務と受付で「声を掛けられなかったから=言われた事以外のこと」ではありません。

出入管理業務で来訪者に警備員から声を掛ける行為は、立派な契約内の行動と取れます。

 

身分がはっきりしない人に対して、施設内に入る前に確認する。

その為に警備員から声を掛ける、という行為は「言われた事以外の事」とは言いません。

 

声を掛けなかったのは単にその警備員の職務怠慢だと言われても仕方ありません。

今回も、受付にいた時に身元がはっきりしていない一般の人に対して、その人物を見かけているにも拘らず声すらかけず、そのまま施設内に入れた、という結果はその警備員の出入管理業務を含め一切の信頼を失うものでした。

 

ふだん警備員一人一人が、どの様な出入管理業務をしているのか、この現場では見る機会がありません。

しかし、この様な失敗を一度してしまうと「いつも同じような仕事振りなのでは?」という疑いが掛かってしまいます。

 

日頃の仕事振りに何の問題も無い警備員さんなら「今回たまたま」と見てくれるかもしれませんが、彼の場合は日頃の業務態度があまり良くなかったので、今回のミスは誰も擁護してくれる人は居ませんでした。

こんなことが続くと、いつかクライアントから「あの警備員さん何とかなりませんか」と言われ兼ねません。

 

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