警備員にとって梅雨が明けて暑い日が続く様になると仕事もキツクなってきます。その点施設警備員は屋内での現場が多いので、夏の暑い日でもあまり関係ない様に見えるかもしれません。しかし、屋内の勤務でも水分補給が疎かになると熱中症になると言われています。特に警備員は高齢者も多いので、若い人よりも水分補給似気を使わなければなりません。
施設警備員でも熱中症になる
先日、ある隊員さんが熱中症らしき症状を発症したという報告を受けました。
ちょうど私が休みの日の出来事だったので、出勤した際の報告として受けたのです。
50歳代のまだ比較的若い隊員さんです。
顔が真っ白になり、汗がだらだらと出て、意識がもうろうとしている状態だったそうです。
その後警備室の奥で休養を取り、救急車を要請する事無く回復したそうですが、内容を聞く限り、熱中症だと思われます。
もちろん施設警備なので屋内の仕事です。
空調も効いているので、気温も外よりは遥かに低い温度です。
熱中症というものはなにも外に居る事で発症するものでは無く、ある一定の条件を満たせば屋内でも発症するのです。
それは
高温多湿な環境下で体温調整が上手く働かない事で体内に熱が籠り、その結果体温が異常に上昇する事で起こるようです。
その要因の一つに「体内の水分の欠落」です。
よく熱中症にならない様に水分補給をする様に言われるのは、体温の異常な上昇を抑えたり脱水症状にならないために摂取するようですね。
その為、屋内でも水分補給を怠れば熱中症になる可能性は十分あるのです。
高齢の人ほど水分補給は大事
高齢の人はあまり水分を取らないと言われています。
人間歳を取ると体内の水分量が減るのですが、その事にあまり自覚が無く、のども乾きにくい為に、若い人よりも水分を欲しいと思わないと言われています。
ただでさえ水分慮が少ないのに、乾きを感じないとなると熱中症になるリスクは非常に高くなります。
その為、施設警備員で屋内の仕事をしていても水分補給をしようという気持ちにならないので、油断している分 外での勤務の人よりも危険度は高そうな印象です。
そして、施設警備員もそうですが、多くの警備員さんは高齢者の方です。
私の周りにも高齢の警備員さんは何人も居ますが、その人たちの誰もがいつ熱中症にかかってもおかしくないのです。
今回はたまたま若い隊員さんでしたが、高齢の警備員さんも油断できませんね。
具合が悪いと思ったら
警備員さんの中には、体調不良になっても自分から申告しない人も居ます。
今回の若い隊員さんも自分から「具合が悪い」とは言わず、周りの人が様子がおかしい事に気が付いたぐらいです。
自分のせいで周りに迷惑を掛けてはいけない
という気持ちから体調不良を訴えられなかったようです。
しかし、その考えは全くの逆で、少しでも体調がいつもと違うのであれば早めに申告してくれた方が周りにとっても良い事なのです。
もしその体調不良が少しでも早く対処出来ていれば、程度が軽く済んでいたのに、対処が遅れたせいで入院なんて事になったら周りの人の勤務にも影響が出ていたかもしれないのです。
本人からしたら「大丈夫です」という気持ちかもしれませんが、対処が遅れた事でもっと大きな問題になるかもしれない、という事を考えて少しでも早く周りにヘルプを出すべきなのです。
これから全国的に梅雨も明けて、暑い日が続く事になるかと思います。
屋内の施設警備員でも当たり前の様に熱中症になりうるのだ、という事を理解して「事前の対策」、また「早めの申告」を忘れない様にしたいですね。