私の周りの警備員さんは、独身者いわゆる「独り者」が多いです。他の施設警備の現場ではどうなのでしょうか。中には60過ぎてもずっと独りという人もいますが、高齢者を除いてその多くが私の様な所帯持ちではなく、過去一度も誰かと一緒になった事が無い、という人が圧倒的に多いのです。
警備隊の中での独り者の割合
私が今まで勤務してきた現場には、独身者がたくさんいました。
特に若くしてまだ独り身、というわけではなく30代後半から50代という結婚適齢期と言われる年齢を過ぎている人たちばかりでした。
まあ今のご時世、結婚適齢期なんて現実的に無い様なものですよね。
適齢期に結婚する人の方がむしろ少ないのかもしれない状態になっていそうです。
そんな年齢でまだ独身という人が多い環境の現場でしたが、よその警備会社ではどうなのでしょうか。
私の経験してきた現場では、10人のうち結婚している人が4人で、後はみな独身という割合でした。
現場によっては半々くらいの割合の所もありましたが、それ以外では断然未婚者の方が多いです。
これは私がいた勤務先がたまたまそうであったのか、警備業界全体が独身者が多いのか詳しくは分かりません。
むしろ所帯持ちはマイノリティ
警備業は余り稼ぐことが出来ないから、所帯持ちは警備員の仕事を敬遠する。
これはよくわかる話です。
自分でも警備員の仕事をしていて、昇給もしなければボーナスも出ません。
ずっと最低賃金の様な時給で働いているので、家族を養おうにも中々難しいかもしれません。
共働きをしているかもしくは副業などをしていて、生計が成り立っている様な人でもない限り子供や家族を養うのは大変だと思います。
そうなると、集まってくる人は家族を持っていない独身者が多くなるのも分かりますね。
そして更に今のご時世では、結婚する人の方がマイノリティになりつつあるような風潮さえあります。
とりあえずまだまだ結婚する人の方が多いと思いますが、数十年前よりは明らかに未婚率が上がっているそうです。
家庭や子供を持つ事で、自分の好きな事が出来なくなる、という独身主義な主張が広まってきて、60歳で独身でも別に珍しくなくなってきています。
特に4~50歳代の非正規率が多いのも未婚率を押し上げている要因だと言われていますね。
非正規社員の為に稼ぎが少なく、異性と付き合ったり結婚したりする事が出来ないことで、ずっと独身という状態になっているのです。
付き合ったり結婚したりするのにお金が必要なのであれば、自分の好きな事に使いたい、という気持ちは結婚した身からすると良くわかる話です。
警備業以外でも独身貴族は羨ましいと思う
結婚して所帯を持った人と、独身で一人暮らしをしている人を比べると、明らかに独身者の方がお金を好きに使えます。
結婚して子供が出来ると、その家庭の為にお金を使う必要があるので、稼いだお金は自分が好きな様に使う事が出来ません。
実際私も今は稼いだ分のうちから、おこづかいという形でその一部しか使えません。
まあ、当然と言えばそうなのですがね。
しかし、独身者はその月に稼いだ金額を、好きなだけ使う事が出来ます。
この差はかなり大きいですね。
独身者の中にも将来の事を考えて貯金をして、自分で決めた分少しだけしか消費していない人もいるでしょうが、周りの多くの独身者の警備員さんは、所帯持ちの私のお小遣いよりも、はるかに大きな金額の買い物をよくしていました。
「ああ、あれが独身者の強みか」
と思ったものです。
体感では私の使える小遣いの数倍の金額を好きに使っている感覚でした。
私も独身の頃は給料を好きに使っていましたが、あの時を懐かしく思います。
それを今同じ職場の独身の警備員さんが、稼いだ分を好きに使っているのです。
家族を持たない分、稼いだ給料を好きに使える。
これをうらやましく思えるのは、結婚して独身でなくなったから言えるのかもしれません。
もしかしたら、結婚したくても結婚出来ない独身者もいるかもしれませんからね。
お金を好きに使える独身者が幸せか、結婚して子供が出来るのが幸せか、それはその人にしか分からない事ですよね。