だんだんと冬らしい寒さになって来ている中、施設警備員は建物の中の勤務なので関係ないと思う方もいるかもしれませんが、実は施設警備員でも外での立哨があったりするのです。しかも、外がメインの仕事ではないので暑さ寒さの対策が万全ではありません。その為、たとえ1時間の立哨でも体調を崩す可能性も出て来るのです。
施設警備員は外での立哨をする時は注意
施設警備員は主に建物の中での仕事がメインです。
求人でも「建物の中での勤務」「空調の効いた快適な職場」
などどうたっていますが、実際は短い時間帯での外での勤務もあったりします。
全ての施設警備の現場が、外での業務がある訳ではありませんが、私が今まで経験した施設警備の現場では、全て「外での業務」もありました。
その外での業務と一言で言っても、外周巡回として30分巡回するだけ、だとか夜中の時間に夜間巡回、として見回ったりと様々です。
そんな中で、一番きついと思ったのは
「外での立哨業務の1時間」
でした。
夜間の巡回や昼までの外周巡回は、確かに外気に左右されるのでキツいというのは間違いないですが、歩き回っている分暑さや寒さから避けながら仕事が出来ます。
しかし、立哨業務というのは同じ場所で立ち続ける業務なので、立ち位置が最悪な場所だと逃げ場がありません。
初めから「ここで1時間立ち続ける」と決まっているので、暑いから寒いからと移動は出来ないのです。
暑い日差しや寒い北風をよける場所が無い
立哨する場所が、暑さや寒さをしのげる場所でない場合、その時間帯は本当に辛いです。
過去に勤務した現場での立哨は、それこそ日差しを遮るものが何もなく、また冷たい北風を避けるものすらない場所でした。
せめて、木の陰になるだとか建物が北風を防いでくれる、などの場所であればまだ何とかなるのですが、その立哨場所は何もない場所での立哨でした。
しかも、日の出ている時間帯であったので、夏の時期は直射日光がもろにあたり 当時の1時間は地獄でした。
更に冬の時期は北風があたるので、防寒着を身に付けていてもガタガタと震えるほどでした。
そんな過酷な立哨で逃げ場がないとなると、隊員さんの誰もがその立哨はやりたがりません。
しかし、そのポストに入る限りは立哨業務が必ずあるので、皆仕方なく我慢して勤務していました。
そんな立哨が続くと、いつか誰かが
「この立哨ってやる意味があるのか、ここに立つ意味があるのか」
と言い出す者も出てきました。
そこまでしてその場の立哨が必要かどうか
当時の立哨は、従業員の出勤に合わせて行っていた業務なのですが、そこに立っていてもあまり意味がない様に見えたのも事実です。
要するに
「昔からやっているから、今でも同じ様にやる」
そんな状態で立哨を続けていた現場なのです。
確かに従業員を迎えるために立っていましたが、別にわざわざ外に出なくても、警備室の中からでも挨拶は出来ます。
隊員さんの誰もがそう産もうからこそ「必要なのか?」という疑問が出たのだと思います。
警備業界にはこういった「昔からやっているから・・」
と今となっては無駄に思えるような業務を、誰も何の疑問も持たずに続けている現場も多いと思います。
誰かが声を上げて、改善する様に働きかけないといつまで経っても「非効率的」な無駄な業務を続ける事になるのです。
結局、この外での立哨はクライアントと相談した結果、改善する事はかなわず続ける事になりましたが、こういった行動は無駄にはなりません。
この立哨以外にも「非効率」と思えるような古臭い業務をいくつか変更する事が出来ましたし、そのおかげで隊員さんたちの仕事の効率も良くなりました。
暑いから、寒いからと動機は余り良くないかもしれませんが、何かを良い方向へ変える働きかけの提案は遠慮なく申し出て欲しいものですね。