施設警備員なのにクライアントだから反対できない事をいいことに設備の仕事をさせられていた話

商業施設で勤務していた当時、施設警備員にもかかわらず設備の人がするべき仕事を我々がしていました。厳密にはその設備は緊急時に警備員は使用するのですが、普段の点検まで警備員がするのは明らかに仕事を押し付けていると感じていました。クライアントでもある設備会社側は、警備側が嫌だと言えないのをいいことに仕事を押し付けていてのです。

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その仕事は設備がするべき事ですよね

今となってもそこの現場だけの仕事でした。

当時商業施設で勤務していた時、クライアントでもある設備会社の従業員から、ある設備の定期点検を毎週させられていました。

 

その設備は緊急時に我々警備員も使用する事はあるので、警備に全く無縁かといえばそうでもありません。

その設備の点検を毎週決められた日に、チェック用紙を持ち店内巡回をするついでに見回っていました。

 

大型商業施設でもあったので、点検個所は非常に沢山あります。

店内巡回は1時間ありましたが、その1時間は全部その点検で終わってしまいます。

もしその時間で終わらなければ、また次の警備員の店内巡回で続きを実施します。

 

点検をしている当時も疑問に思っていましたが、どう考えてもこの点検は設備員がするべきものだと感じていました。

明らかに設備の従業員が自分たちの仕事の負担を少しでも軽くする為に、警備員にも関係ある設備だから、とそれとなく理由をつけてやらせていたに違いないと。

結果的には警備員としての知識は増えた

設備の仕事をするにあたって、警備業務とは違う作業をしていたのは確かですが、警備員も緊急時に使用する設備なので、その設備の仕組みを理解するのには役に立ったのは間違いないです。

 

この他にも設備に関した仕組みなど、質問すれば教えてくれるので自分の知識を増やすには良い体験をさせていただきました。

違う警備会社へ入社した後に先輩警備員に、この点検の事を話しても「そんなことやった事はない」という事だったので、あの当時のやらされていた点検はあの現場だけだったと分かったのですが、今では良い思い出です。

 

それ以降でも、配属先の施設の設備の人と施設内の設備の事で話をする時も

「警備員なのになぜそこまで知っているの」

という反応をされる事もあります。

 

まあ、特に警備員の仕事をクビになったら設備員になろうなんて考えてもいませんし、その程度の知識では役には立たないのも十分承知しています。

しかし、警備員として警備員以外の仕事を覚えたことで、どこかでたまに役に立つ程度の事ですが

 

「警備員ですが、こんな事知っているのですよ」

 

という状況はあまり悪い気はしません。

当時は毎回疑問に思いながら警備以外の仕事をやらされてはいましたが、設備についての事も聞けば詳しく教えてくれたりもしたので、良い経験だったと思います。

よその現場では設備の仕事は一切押し付けられない

それ以降、他所の現場の勤務に尽きましたが、設備に関する仕事は一切警備員に押し付けられるような事はありませんでした。

まあ、これが普通な事なのでしょうがね。

 

それよりも逆に、余りにも設備の従業員が全てやってくれる事に物足りなさを感じた時もありました。

そう考えると商業施設で勤務していた当時は、かなり設備に関する業務を警備員としてやっていたのかと思い知らされました。

 

商業施設以外の現場では、設備会社は警備会社のクライアントではありませんでした。

どちらも施設側から仕事を請けている会社なので立場は同等です。

ところが、これが設備会社が警備会社に対してクライアントという立場になってしまうから、変に設備の仕事をやらされたりしたのでしょうか。

 

立場が上というのもありますが、お互いの会社が昔からの付き合いでもあり、古いやり方であるのはもちろん、委託する側と請け負う側のパワハラ的な体質であったのは何となく感じていました。

 

施設警備の現場はこの様な関係がある所も他にあるのかもしれません。

会社として仕事を請けているので、個人で断るのは難しいとは思いますが、考え方を変えて、後々自分の為になると良い方向に考えて作業するのをお勧めします。

 

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