今の現場は警備員が使用できるシャワー室がありません。施設には従業員の宿直用の部屋や、シャワー室があるのですが、これは外部企業でもある警備員が使用出来るものでは無いのです。警備員は24時間勤務なのですが、夏場であってもその日は汗を流す事が出来ないのです。
当直勤務は同僚と同じ布団で仮眠する
警備員は当直勤務で仕事をしており、仮眠室で寝ています。
しかも、布団は一つしかないので、同じ布団で寝るのです。
この仕組みは他の施設警備の警備員さんも同じ様なものだと思います。
仮にベッドで布団がいくつかあっても、個人専用の布団というのは無く、誰かが別の日に同じ布団で寝ています。
警備員になってもうだいぶ経ちますが、他人と同じ布団を使用して仮眠を取る、というのにいまだに慣れる事はありません。
別に潔癖症ではありませんが、一度でも加齢臭のキツイ高齢警備員さんと同じ枕や布団で寝ると、それがどれだけ嫌な事かお分かりになると思います。
同じ布団で寝る時、せめてシャワー室で体を洗ってから寝てくれれば、まだ匂いもそこまで付く事は無いと思うのですが、シャワー室のない現場だったり、シャワーを浴びようとしない高齢警備員がいると、布団にその人の体臭が残ってしまうのです。
シャワーを浴びずに布団に入る
以前の現場では、シャワー室のある職場でした。
昼間でも、夏の暑い日などは汗びっしょりになるので、待機時間を利用してシャワーを浴びるととてもスッキリしました。
夜間になると細密巡回があり、当然汗びっしょりになるので巡回後にシャワーを浴びて、仮眠時間で布団に入る時はシャワーから上がりたてではないにしても、汗でべたべたという状態ではありません。
これがどれだけ素晴らしいかという事は、施設警備でシャワー室のない現場経験者の方ならお分かりだと思います。
自分自身、汗でべたべたな体で布団に入るのが嫌で、汗拭きシートや濡れタオルで体を拭いてから布団に入った事があります。
しかし、シャワー室のある現場勤務になれば、巡回後や仮眠時間前にシャワーを浴びればすべて簡単に解決するのです。
そんな自分にも、同僚にも良い結果になるシャワー室の利用を、シャワー室があるにもかかわらず使用しない高齢警備員が何人もいました。
全員が同じ言い分かわかりませんが、シャワー室を利用せずに寝る理由が
「お風呂じゃないと入った(体を洗った)感じがしないから」
と言っていて隊員がいました。
お風呂ではないからとか、入った気がしないからという言い分は、完全に自分のワガママです。
共同で使用している仮眠室の布団に、自分の汗を付けたり、体臭を付けてしまうかもしれない、という思いやりの気持ちはありませんでした。
高齢のポンコツ警備員と呼ばれているほとんどの隊員が、こういった自分勝手な主張が多く、他の隊員さんから避けられていました。
まあ、このワガママな主張は高齢の警備員に限った事ではなく、若い警備員でもシャワーを浴びずに布団に入る者もいました。
施設警備員は過酷な環境で仕事をしている
施設警備員は建物を管理する仕事をしているので、当直勤務などでは仮眠前にその施設内にあるシャワーなどを利用する事が出来ます。
しかし、施設警備以外の警備員さんは24時間近い業務をしてもシャワーを浴びる事が出来ない現場もあるのかもしれません。
布団などで仮眠を取る必要が無ければ、最悪シャワーを浴びなくても臭いのは自分だけで済みます。
もし私もシャワー室が備え付けられている現場だとしても、仮眠室の布団が完全に個人専用であったとしたら、汗をそれほど搔かない様な勤務の日は、シャワーを浴びずに仮眠してしまうかもしれません。