出入管理で勤務をしていて気がつく事で、男性女性に限らず警備員を避けている人が少なからずいる事です。挨拶しても無視されたり、毎回警備員のいる受付場から極端に離れて通り過ぎる人など様々です。無視されても「こちらの声が聞こえなかっただけだよね」とか「壁側を歩くのが好きな人なんだよね」などときっと気のせいなんだと思うようにしていますが、どうにも実は警備員は嫌われているのではないかと思うと全て納得がいくのは悲しい事ですね。
警備員は誰であろうと嫌われている
警備員として仕事を始めてから、人として嫌われるのではなく、職業として嫌われている状況を味わいました。
施設警備員として出入管理の受付業務をしているとそれが良く分かります。
テナントなどの従業員の方などは、男性や女性に限らず挨拶をしても無視される事があります。
狭い通路で受付をしているので、声が聞こえないなんて事はありません。
我々警備員側も「声が小さい」というクレームを貰わない様に元気よく挨拶をするよう心掛けているので「ウルサイ」というクレームが来るならともかく、声が聞こえなくて挨拶をしなかったんだ、というのはあり得ません。
また、受付場の前を通る時にあからさまに警備員を避けるかの様に、受付場のある反対側の壁沿いを通り過ぎる女性従業員もいました。
彼女もまた挨拶を返してくれる事はなく、しかも警備員を大きく避けて歩いていくのす。
当時は防災センター内で、警備員に対して悲しい態度をとる方について話をしていました。
どうしたら挨拶を返してくれるようになるのか、どうすればわざと大きく避けて歩かなくなるのか、と。
そうかと思えば、いつも元気よく挨拶を返してくれる従業員の方や、気さくに雑談など話しかけてくれる方もいました。
仕事の愚痴であったり、プライベートな事など。
この様に、警備員が施設の全員から嫌われたり避けられているのではなく、ある特定の人から心無い態度を取られているのです。
警備員の仕事を長年してきて、こう言った態度には慣れては来ましたが、こちらが心を開いてい接しているのに相手がそれに応えてくれないというのは、仕事とはいえ寂しいものです。
かつての自分にも心当たりが無い訳ではない
警備員になるずっと前に、警備員さんが入り口で立哨している職場へ通っていました。
そこではやはり警備員さんがあいさつをしていたのですが、当時の私は警備員に対してあまり良い印象を持っていなかった、というか意識していなかったのでまともに挨拶を返す事はしていませんでした。
簡単に言えば、人間として成熟していないというのでしょうか。
年も若ければ経験も少ないといった感じです。
そんな挨拶を返さなかった私と、挨拶を返してくれないテナントの従業員は同じだったのです。
その為、挨拶を返してくれない理由も何となく理解は出来ていたのかもしれません。
まさか、自分が警備員になってその事に気づかされるとは思ってもいませんでしたがね。
なので、挨拶を返してくれない人を見ると
「ああ、あの人もまだ人間として成熟していないんだな」
と思うようになりました。
嫌われている状態では何をしても無駄
挨拶を返してくれない人や、警備員を何か汚い物かの様に避けていく人などに対して
「挨拶をしろ」
「警備員も同じ人間なんだぞ」
などと行動を矯正させようとしても無駄です。
自分の経験から、無理に挨拶させようとしてもその瞬間は全くその気が無いので、むしろ余計に嫌な思いをしたという事で反発するだけだと思います。
警備員に対して良い感情を持っていない時点で何を言っても意味が無いのです。
当時、何とかして挨拶を返してもらえるよう努力もしていましたが、結局は予想通り無理でした。
警備員さんの多くがこの心無い態度を経験した事があると思いますが、相手がこのような態度をとるからと言って同じ様に無視したり、または態度を改めさせようと逆上したりしてはいけません。
いくらこちらが歳が上でも、いくら自分の方が社会人経験が長いからといっても決して、従わせようだなんていう危険な行動をしないようにしましょう。
大丈夫です、無視されても避けられても周りの人や他の警備員はちゃんと分かっていますよ。