とび職よりも施設警備の方がキツいらしい

商業施設の勤務をしていた頃、新人警備員でとび職経験の人が入って来た事がありました。真夏でも真冬でも外気にさらされている厳しい職場なので、とても頼もしいと期待していました。しかし、そんな期待を裏切るかのようにたった2週間でやめてしまったのです。

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肉体労働としては警備の方がラクそう

警備員の仕事ととびの仕事は非悪した事が無いので、詳しくは分かりませんが施設警備員の方が楽そうなイメージがあります。

とび職の人は、真夏でも真冬でも外での仕事ですが、施設警備員は建物の中での仕事がメインです。

 

とても快適、とまではいきませんが外気に曝されないだけでも大分ましだと思います。

そして力仕事に関しても、警備員の方が明らかに楽です。

日頃から重たいものを持つような仕事は無く、立っている歩いているだけです。

まあ、そこまで単純ではないですが殆どなにもしません。

 

しかし、とび職の人は重たいものを持ち、動きっぱなしの様な印象を受けます。

体つきもガタイがよく、傍から見ても健康そうです。

 

そんな人が警備員になったら

 

「うわ、こんな楽な仕事があるのか」

 

と驚かれるかもしれません。

そんな勝手なイメージを抱いていたとび職経験者の新人さんですが、商業施設の警備員の仕事を始めて2週間で辞めてしまいました。

 

「覚える事が多すぎて付いていけません、私には無理です」

 

年齢も20代と若く期待もしていたのに、たった2週間で辞めてしまいました。

覚える事が多すぎる、そんな言葉を残していきましたが、商業施設の警備員はそんなに覚える事が多いのでしょうか。

商業施設の警備は覚える事が多い

今まで施設警備の仕事をずっとしてきましたが、商業施設の警備の仕事は

 

「明らかに仕事を覚える事が多いと思います」

 

私は商業施設の警備の仕事が最初でしたが、初めての現場が商業施設で良かったと思っています。

他の楽そうな施設警備の現場を経験してから商業施設へ配属になっていたら、恐らく警備の仕事を辞めていたかもしれません。

 

始めの現場がキツかったので「どこもこんなものか」と思っていたからです。

その後に配属した現場の楽な事といったら、同じ施設警備かと疑ったほどです。

 

それほど覚える事が多い商業施設の警備の仕事は、とび職を経験してきた人にとって、ただの肉体労働の仕事ではなかったようです。

規則を頭に叩き込み、開店閉店業務を覚え、また細密巡回では順路や各テナントの確認項目を覚える。

この一つ一つが膨大なのです。

特に大型商業施設となれば尚更です。

 

警備員という仕事を自分なりにイメージしていざ配属した時、そのギャップにびっくりし過ぎて仕事が続かないのだと思います。

少しでも早く頭に叩き込んでしまえ

もう警備員の仕事しかない、警備員の仕事で食っていく。

という後が無い様な人にとっては、どれだけ厳しくても、覚える事が多くてもやるしかありません。

 

私は仕事が見つかるまでの期間は警備。

という思いで始めましたが、今でも続いている状態です。

始めた当初も

 

「こんなにキツいなら辞めようか」

 

と思った事もありましたが、また仕事を探すのも大変でしたし、ここで辞めるのも逃げるようで良い気がしなかったので、死に物狂いで覚えました。

待機時間でも館内マップを見て巡回路をイメージしたり、テナントの配置を覚えたり。

また、先輩警備員から教えてもらった業務内容をメモに何度も書き直し、頭に叩き込むという行動をずっとしていました。

 

おかげで短期間で多くの事を覚える事が出来、先輩警備員に追いついたまでとは行かないにしても、仕事をやめなくて済むようにはなりました。

しかし、逆を言えば

 

「覚えるのが遅いと付いて行けなくなり辞めたくなる」

 

という事です。

研修期間は決まっており、それが終わると一人でやらなければならない。

それまでに指導を受けた分は覚えなければならない。

しかし、その覚える量が膨大である。

 

こうなると逃げ出したくなるのも分かります。

恐らく商業施設の配属になって、1週間と持たずに辞めてしまう人の大半がこれが理由なのかもしれません。

そうならない為にも、商業施設に配属したからには1日でも早く覚えるべき事を頭に叩き込んで、研修が終わるまでに一通りの業務を覚えるしかありません。

 

いったん覚えてしまえば、後は一人で回るようになっても日々の業務の繰り返しで身に付いていきます。

そして、商業施設で身に付けた知識は、他の施設の配属になっても十分応用が利きます。

 

警備員の仕事を1年以上やる覚悟のある人は、商業施設の配属を悔やむのではなく、今後の自分の為にも喰らいついていって欲しいですね。

 

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