警備員は犯罪を抑止する為の仕事でもあります。警察官ではないにしても警察官のような制服を着た人間が居るだけで、何となく悪い事が出来ない印象を与えていたりします。この時、どんなにポンコツな警備員さんでも制服を着て巡回していたり、その場に立っていたりするだけで犯罪を抑止しているかと思うと、どんな人物でも制服さえ来ていれば大いに貢献できるのだと感心します。
警備員は居るだけで抑止力になる
警備員という仕事は、時に犯罪を抑止するために存在していたりします。
その場に居る事で、何か悪さをしようと思っている人物に対して牽制できるのです。
周りに人の目が合っても、その人たちが犯罪を咎める行動に出るとは限りませんが、警備員の場合は業務としてその場に居るので、直接モノを言ってこなくても施設の人間に報告したり、警察へ通報されるかもしれないという心理が働きます。
そうなると、警備員がその場に居るという事が犯罪を抑止しているという事になるのです。
実際、お店の入り口や店内などに警備員を配置すると、直接捕まえられる稼働は別にして「警備員の目があるか無理か・・・」となるのです。
そんな警備員ですが、周りからは警備員は皆同じ格好をしているので、その人がどの程度仕事の出来る人かどうかは分からないのです。
ポンコツでも制服さえ着ていれば良い
警備員は皆同じ制服を着ています。
慎重や体格は違っても身に付けている服などは同じなので、一見どの警備員さんも同じレベルの仕事ができると思われがちです。
しかし現役の警備員さんからすると、同じ職場にいる警備員さんの業務レベルはみな違うという事を知っています。
入社した時期、持っている資格、年齢や経験してきた知識など、誰かと同じくらいの力量、という警備員さんは居ないのではないでしょうか。
誰もがどの程度の知識でどのくらいの仕事が出来る、というのは警備員さんたちは把握していますが、一般の人から見ると分かりません。
そんな時、ポンコツ警備員さんが制服を着て立っていても、その人が仕事の出来ない警備員だという事は分からないのです。
という事はポンコツ警備員さんが犯罪の抑止の為にそこで立っていても、施設内を巡回していても十分抑止力として役に立っているという事なのです。
これは、同じ現場で働く警備員としては有り難い事です。
内部の人同士で見れば、ポンコツ警備員さんと知られていても、他の普通の警備員さんと同じ様に仕事が出来ているからです。
しかしこの場合、余りにものポンコツぶりだと警備員以外の人にも見破られてしまいます。
ポンコツとバレたらそこでお終い
以前の現場で、建物内を巡回している警備員に対してクレームが入った事があります。
普通の警備員さんは、巡回中は周りに気を配りながら時にテナントの従業員さんと目があえば会釈をしたり異常が無いか会話をしたりします。
しかしポンコツ警備員さんの場合だと、巡回で歩いている時
「ボーッ」とした面持ちで周りに気を配る事無く足を引きずる様に歩いていたそうです。
直ぐに従業員の方から防災センターへクレームが入りました。
いくら同じ制服を着ていても、その行動が余りにも他の警備員さんとかけ離れていては、やはりポンコツ警備員とバレてしまう様です。
一度ポンコツ警備員とバレてしまうと次から全ての行動を見張られてしまうかもしれません。
「あ、またあの警備員が来た!」なんて言われてるかもしれませんね。
同じ制服を着ていても、ダメな警備員と判断されてしまったらもはや制服効果は通用しないという事です。
せめて周りの警備員さんと同じ位の仕事が出来ていれば、制服を着た警備員の威厳を保てたというのに。


