この現場には10人以上の警備員がいます。その警備員が全員巡回をします。更にその巡回時間も微妙に違いがあります。先日も配属して半年の隊員の話をしましたが、彼が一番時間がかかっています。その理由の一つに歩くペースが影響しています。
歩く速度は侮れない
巡回はみんな同じ場所を回ります。異常がない限りは巡回時間にそれほど差の出るものではありません。
ベテランの警備員と新人の警備員で一番差が出るのはズバリ
歩く速度の差
で巡回時間の「早い遅い」が出ると思います。
1時間ほど巡回にかかる広さの建物でベテランと新人の警備員で比較すると、歩く速度のせいで30分位の違いが出る時があります。
これはまだ現場に慣れていない新人の場合が殆どですが、これだけ差が出ると次の業務に間違いなく影響が出ますね。
巡回の点検に時間がかかるよりもこの歩く、という行為で差が出るのを新人の警備員は理解する必要があります。
自分の歩くペースは把握しにくい
普段道を歩いていて、自分が人と比べて歩くのが早いほう遅いほうかあまり考えた事は無いかもしれません。
自分は時速何キロで歩いています・・
なんて分かる人はそうは居ないでしょう。
歩き方も人それぞれでクセのある歩き方や、膝が悪いと人よりゆっくりとした歩きになるでしょう。
新人の警備員が自分の歩くスピードを把握したうえで、時間内に見るべきものを見ながら巡回するのはなかなか難しいものだと思います。
今までの経験から言うと、元々歩くのが早い人は新人の研修中の様な期間でも早い時間に帰ってきます。
同じ場所の巡回をしても歩くのが遅い人は、同じものを見て来ているハズなのに戻ってくる時間は遅くなっていました。
今まで歩く速度なんて気にした事が無かった人も、こういった時間内に戻ってこなければならない様な仕事だと、改めて自分の歩くスピードに関心が向くようになります。
緊急時でなければ普通のペースでよい
通常、建物内の巡回をする時は決められた時間内に火気点検や戸締りなどを見回りますよね。
この巡回は通常の巡回にあたり、緊急性はありません。
緊急でなければ歩く速度は、自分が普段歩く速度で問題ありません。
この歩く速度、というのが先ほどから話していた個人個人の速度になります。
巡回の時間は決められている、しかし歩く速度は普通でよい・・。
この普通の個人差のせいで、ベテランと新人の差が出るのだと思います。
ベテランは巡回時に見る箇所、注意するべきポイントは把握しているので歩く速度は自分のペースで歩けます。
そしてもとから歩くのが早い人は自分のペースはさらに早いものになるでしょう。
こうして歩く速度の差が生まれます。
新人の警備員は緊急でない限り巡回時の歩くスピードは自分のペースで大丈夫です。
しかしその普通のペースというのはそこの現場の見るべきところ、注意するべきところ全てが把握できた前提での普通のスピードです。
一日でも早くそこの現場の巡回路、見るべき箇所、注意する箇所を覚えるようにしましょう。