警備員の敵は警備員だった

警備員の仕事はそれほど難しいものではありません。しかし、そんな簡単な仕事でも出来ない警備員がおり、その尻拭いをさせられて本来やるべき作業が進まなくなる事もあるのです。警備員は不審者や侵入者の対応に苦労するイメージがありますが、一番の敵は一緒に働いている警備員なのかもしれないのです。

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不審者は警察官が対応する

不審者や侵入者は警備員が対応します。

しかし、対応といっても発見したり声を掛けたら最終的には警察官を呼んで対応を引き継ぐ事になります。

 

そう、厳密には彼らの最終的な敵は警察官です。

そもそも敵という言葉が適切ではないかもしれませんが。

 

そんな警備員の仕事で苦労する事のような印象を受けますが、実はもっと苦労する問題があるのです。

それは

 

「使えない警備員ほど隊員を困らせる事は無い」

 

という事です。

これはどこの現場でも同じだと思います。

不審者対応よりも苦労するとは、いったいどれほどの事なのでしょうか。

使えない警備員が足を引っ張る

警備業界に限らず、社員として周りの足を引っ張ってしまう人は居ます。

皆が一生懸命仕事をしているのに、足並みをそろえず問題を起こし業務の流れを止めるような人です。

 

「敵になると厄介だが、味方になると頼もしい」

 

という言葉がありますが、あれの正反対の状態ですね。

とにかく警備隊の中にいるとトラブルばかり起こし、全体の業務をストップさせてしまうのです。

これは施設警備に限らず、交通誘導警備でも同じ事がいえると思います。

むしろ、交通誘導警備でのポンコツ警備員の足の引っ張りは、一歩間違うと車両の事故にも繋がるのでより深刻だと思います。

 

それほど難しい事を要求しているわけでもないのに、説明した事が理解できていなかったり、一般的にやるべきと思われる業務でも「言われていないから」と何も行動せずに周りに迷惑をかけるパターンです。

 

良く、警備員は言われた事だけしていればよい、と言われますがこれは

最低限の行動は言われなくても出来なければ、そこにいる意味がありません。

警備員は人形ではないのですから。

 

そういった「多少なりとも空気を読む」という力が求められている場面で出来ない人が周りから浮く形になり「周りに迷惑をかけている」という事になるのです。

本人はポンコツの自覚無し

これらの迷惑な行動は、周りでは「使えない警備員」というレッテルを貼られていますが、当の本人は意外と気づいていない場合が多く

 

「何もしていないのに、周りが自分をイジメる」

 

という受け取り方をしているようです。

まあ、何もしないから阻害されるような事になるのですがね。

自分自身が周りに迷惑をかけている、なんて思っていないので余計に厄介なんですよね。

 

悲しい事にこの様な警備員は、私が今まで経験してきた現場に必ず一人はいました。

そしていずれも、本人に周りから疎まれている自覚は無く、ただ周りが自分を虐げていると思っているのです。

傍から見ても、そうなる原因を作っているのは彼の方にありました。

 

こういう人物が現場に一人でもいると、本来スムーズに進むべき物事が彼のせいで思うように進まず、隊をよりよく改善できたはずの進行が止まるかローペースとなるのです。

警備業界は幅の広い人材が集まります。

 

仕事の出来ない人が面接で落とされるなんて事はありません。

この人なんかおかしな人だな、と思われても採用されてしまうのです。

 

そう警備業界は超人手不足なために、警備業法の第3条に抵触していなければ来るもの拒まず、なのです。

そのしわ寄せが現場の隊員さんに向けられ、それに嫌気がさした仕事の出来る警備員さんの方が辞めてしまうなんて事もあり得るのです。

 

警備員の仕事を妨げる敵は、実は目の前にいる警備員なのです。

 

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