先日ウチの例の年配警備員が業務とは関係のない書類を業者から預かりました。翌日、警備報告時にその書類も含めて持って行ったら案の定「業務とは関係のない書類はあずからない様・・」とお叱りを受けた様です。何がビックリしたかってクライアントから「業務以外の仕事を・・」という単語が出た事です。
またしても年配警備員の勝手な判断
以前にもこの年配警備員の勝手な行動についてお話した事があると思いますが、今回またしても勝手な判断をして今度はクライアントがまともな事を言ったお話です。
年配警備員が出入管理をしている時、とある業者が時間外にクライアントに書類を渡したいからと、警備室にいる警備員に預けようとやって来たらしいのです。
通常ならクライアントからあらかじめ指示されていない限り、そんな書類を預かる事はまずしません。
我々が預かろうとしている業務以外に関係のない書類にどれほど重要な物なのか、または記載漏れがあった場合問題になるのか・・などの詳細は分かりません。
だからこそ
「業務に関係のない書類は預かってはいけない」
というのはウチの隊員のほとんどが理解しているものだと思っていました。
しかし、警備員らしい指導を受け付けないこの年配警備員はやはりというべきか
書類を持ってきた業者に対して何の疑問も持たずに
「はいはーい、明日クライアントにこちらから渡しておきますー」
何て軽々しく受けた様でした。
さすが用務員のおっちゃん対応・・
言われた事に対してNOと言わない仕事人の鏡です。
はい、警備員失格です！
警備員は何でも屋ではありません。
契約でどんな仕事をするのか決められており、それ以外の業務は誰でも出来るお使いの様な仕事であったとしてもクライアントの確認無しにはしてはいけません。
確認したうえで実行するならまだしも、その場の警備員の判断でするのは絶対にダいけませんね。
まあ、この警備員ならやってしまうのは分かっていましたから今更な感じですが、他の隊員には悪い例として指導させていただきました。
そんなダメな警備員がいる中、書類を持って行った警備担当からは驚く返事がきました。
何でも屋ではない事を知る警備担当
この件の後で私から詳細を話し合ったのですが、担当者は
「この書類は警備員経由でなくて本人が直接担当部署へ持って行ってもらわないと困る・・」
との事でした。更に
「警備員さんにあらゆる書類を渡していたらキリがない、何でも屋ではないんだから・・」
これには驚きました。
まあ、事務所の担当者は色々いるので全ての方が同じ考えではないのですが、警備員は言えば何でもやる職業ではない事を理解されていたのです。
一つ隣の席の従業員になると何でも屋と勘違いされていると思われる中で「この担当者の方で良かった」と思った一言でした。
何でも屋ではない・・という言葉でそのまま発言したのは恐らく彼だけです。
以前にも「警備員は何でも屋ではない」という内容で記事を書いた事がありますが、その通りの言葉がまさかクライアント側から出るとは驚きです。
警備員とクライアントの判断が逆転
本来なら警備員側から出るべき言葉が、まさかクライアント側から出た事に驚いたのと同時に、やはりあの年配警備員は警備員でありながら昔ながらの警備員の扱いとして自分自身で実行している古いタイプの人間だなと感じさせられました。
言われたことは何でもやる、過剰なまでのサービス精神、確認せずにその場で勝手に判断・・
今どきの警備員としては絶対にやるなと言われている項目のオンパレードですね。
自分がこの現場で何でも知っているから、〇〇をしても大丈夫・・というような何の根拠もないのに判断している感じです。
まあ、大抵そういう時は後で軽く問題になっているんですけどね・・。
今回は警備員とクライアント側で本来なら逆の言動があった、というとても興味のある出来事でした。
この後しっかりと申し送りで全員には「勝手な判断で対応するな・・」というお触れを出しておきました・・・。