警備員は真っ暗な中、建物内の巡回をして怖くは無いのかまた、お化けは見た事ないのか。などといった疑問があると思います。警備員の中には夜中の巡回をする仕事なのに怖がりな人も居れば、霊感があると自慢?する人も居ます。そんな真夜中の巡回へ行く警備員のお話です。
夜間の巡回は懐中電灯ひとつ
先日、真夜中の建物内の巡回をしていて思い出した事がありました。
以前の現場では比較的明るい建物内の為、懐中電灯が必要ないほど照明が明るかったのです。
人感センサーもあり人が通れば電気が付く、という夜中であっても明るい通路は警備員にとって非常にありがたい現場でした。
そんな恵まれた夜中の巡回にも関わらず、とても照度の高い懐中電灯を片手に巡回していた警備員がいました。
彼はとても怖がりな警備員で、人感センサーのある明るい館内の施設でさえ懐中電灯が必要なほど怖がりでした。
扉が突然開いたらと思うと・・
と巡回時は真っ暗な扉をよけて歩くほどでした。
部屋の中が見えるガラスも、「部屋の中が暗い為に怖い」などとそれは相当なものでした。
よくあれで警備員になろうとしたな、と不思議に思ったものです。
彼が警備員になったのはある目的を果たす為で、怖いのは承知で警備員になったそうです。
そんな懐中電灯が手放せなかった彼ですが、当時の現場では懐中電灯が必要無かった現場で、今は逆に真っ暗な現場です。
そんな彼は今同じ職場には居ませんが、もし同じこの現場で勤務していたのなら明るい懐中電灯をもう1本用意していたかもしれませんね。
そんな真っ暗な現場ですが、それでも必要最小限の使用しかしていません。
懐中電灯は基本、消した状態で巡回し必要な時に最小限しか点灯させません。
まあ、現場にも慣れてくると真っ暗な廊下でもスタスタ歩けるようになり、暗い事も気にしなくなります。
そんな真っ暗な現場で仕事をする警備員という仕事にもすっかり慣れていますが、たまに「うん?」という様な雰囲気になる時も・・。
不意に恐怖感に襲われる時がある
警備員として日々巡回している時に極まれに恐怖感に襲われるときがあります。
別に心霊など信じている方でもなく、むしろ否定派でもなく肯定派でもない、中立な立場な感じな私が
「あ、なんかものすごく怖い、という気持ちがする」
という様な気持ちになる時があります。
私は霊感などありません。お化けも見た事が無く信じてもいませんし、また完全に居ないとも思っていません。
そんな人が「怖い」と思う気持ちはどんなものなのでしょうか。
怖いと思いながら真っ暗な廊下を歩くのですが、あの時の冷や汗が出そうな気持ちは余り良いものではありません。
そんな気持ちはすぐに収まるのですが、心霊現象抜きにして検証するなら、人間だれしも怖くないと思っていても本能的に暗闇を怖がる生き物なんだろう、と言い聞かせています。
そうでないと、心霊現象を認める事になりそうなので。
「自分で見たものを信じる」とすれば、その時に心霊現象に遭遇したら次から真っ暗な建物内を巡回できなくなりそうですよ。
幾つになっても怖がりの人は治らない
警備員が暗闇を怖がっては仕事になりません。
私は暗闇でも怖がって歩けないわけではないので問題ありませんが、極まれにあるあの恐怖感は何とかしたいですね。
普段まったく気にしないのに、その状態になると今まで気にしなかった物が気になりだしてしまうので。
過去に怖がりな警備員さんを見てきましたが、彼らは毎日あのような気持ちになっているのでしょうかね。
在りもしないものを怖がって前に進めない、という気持ちは非常に無意味な行為な気がします。
まあ、本人にとっては深刻な問題なのかもしれませんが。
しかも実際私も似たような気持になる時もあるので、理解できないわけでもありませんがね。
いい年をした大人が暗闇を怖がってビクビクしているのはとても格好が悪い事だと思います。
しかも大人が怖がっているという事は、この先もずっと怖がる気持ちは治らないでしょう。
怖がっているのが子供なら、大人になった時に怖がる事も無くなるかもしれませんが、その大人が怖がっているのですから無理なのでしょうね。