警備の求人や解説を見ていて「自分の都合に合わせた働き方が出来る」なんて書いてあるのを見て毎回「ウソつけ!」と心の中で叫んでいます。警備員になればその現場の都合で勤務表が作られ、本人の都合なんてそこまで通らないのが現実です。
自分の都合に合わせた働き方はウソ
現場を仕切っている身からすると、本来なら個人個人の都合に合わせた勤務表を作ってあげたいと思っています。
しかし、現実は人が少なくても多くても現場のポストに合わせた勤務表づくりとなり、本人たちの希望はそこまで叶えられません。
求人などのサイトを見ていると、仕事は自分の都合に合わせて入る事が出来る、なんて書いてあったりしますが、それこそそんな都合の良い働き方なんて出来ません。
ただでさえ少ない人員で、決められたポスト数を埋めなければならないのに、個人個人が自由な出勤なんてできるほど警備業界は人余りではありませんよ。
誰もが好きな時に仕事に出て好きな時に休みなんて事をしていてら、埋めなければならないポストは埋まりません。
私もそうですが勤務表を作成している者からしたら
「そんなに休みたいのなら他所へ行け」
と言いたくなります。
日勤や夜勤、そして当直勤務のある警備員の仕事はみんながわがままを言っていたら、いつまで経っても勤務表が完成しないのです。
夜勤もあれば日勤もあり不規則な生活
警備員の仕事は、日勤や夜勤そして当直勤務などがあります。
一つの現場で常駐して勤務する時、出来れば全員が日勤や夜勤や当直勤務が出来る様になって欲しいのです。
というのも、日勤しか出来ない警備員が居た時、夜勤の警備員がアクシデントで暫く仕事に出られなくなった際に、この日勤しかできない人は夜勤の仕事を経験した事が無いので代役として務まりません。
いわゆる潰しが効かない状態です。
人によっては、どんな勤務でも良いですよと言ってくれる人もいますが、多くの人は不規則な勤務はしたくないものです。
しかし、個人がわがままな勤務を希望したら、誰かがその尻拭いをさせられるのです。
それを分かっていない人間がたまにおり、勝手な休み希望を出したり、夜勤は嫌だとかずっと同じ勤務がいいなどと好き勝手に言うのです。
まあ、勤務表を作る側としても極力本人の希望に沿った勤務表を作ってあげたいのですが、オールマイティに仕事が出来る様になって欲しいですし、希望が全て叶うわけではない、という事を理解して欲しいですね。
現場にとって必要な人になれるかが重要
それでも、現場の仕事で必要になれば多少のワガママも通るかもしれません。
そこの現場でなくてはならない人、になれば会社としてもその人の意見を重要視します。
希望が通らなくて「辞めます」なんて言われて困るのは会社ですからね。
そこまで必要な人となっているならば、今まで相当現場の為に働いているはずでしょう。
そこまで貢献している人ならば、現場の隊長もその人の事を認め、他の隊員よりも少しはワガママを聞いてくれるかもしれません。
中にはそんな大した貢献もしていないのに、わがままや文句を言っている人もいますが、そんな人が
「希望が通らないなら辞めます」
なんてことを言っても誰も引き留めてくれないかもしれませんね。
初めから役に立っていないのに、更に現場のメンバーの足を引っ張るだけの事しかしていないのなら、辞めるといっても「どうぞ、どうぞ」となる事でしょう。
間違えてはいけないのは、無くてはならない人になったからと云っても、わがままを言っても良いという訳ではありません。
会社に無くてはならない人になれれば、向こうから良い条件を提示してくれるはずです。
会社も良い人材を流出させるわけにはいかないので、少しでも良い環境で働いてもらって不満を取り除こうとすると思います。
入社したての新人が、自分の都合の良い働き方が出来るなんて言ううまい話はそうそう無いという事ですね。