警備員の仕事だけに限った話ではありませんが、その会社へ入社してきた新人さんを見た時「あれこの人何かものすごくやる気無さそう」という様な人を見た事が無いでしょうか。そして1週間もしないうちに退職してた・・。こんな人は警備業界でもよく見かけ、すぐに辞めてしまう様な人がおおよそではありますが予想が付くようになりました。
誰もが望んで入社したとは限らない
警備業界では特にそうですが、転職してきた人の多くはその業界に臨んできたわけではない、という人が多いように感じます。
特に警備業界は色々な理由で警備員になる人も多く、中には「次の仕事が見つかるまでのつなぎ」という人もいます。
私も初めはその「繋ぎ」として警備員の仕事を始めたくちで、気づいたらいつの間にか10年以上、警備員の仕事を続けています。
もはや「繋ぎ」どころではありませんね。
または、今まで続けていた仕事がどうにも合わずに、どこの面接も落ちて警備会社の面接しか通らなかった、という人もいるでしょう。
または年齢の上限に引っかかり、警備員の求人しか行ける所が無かったなんて人もいます。
そんなそれぞれの理由から「警備員にしかなれなかった」という人も大勢いる警備業界なのです。
やる気のある人とない人の大きな違い
その様な自分の望んでいない警備員の仕事に就いた人ですが、中には長く続かない人もいます。
そういう人は大抵、早くて1週間。
短くても3か月以内には退職していってしまいます。
まあ、自分の望んだ仕事ではないので、長く続かないと云うのは良く分かります。
しかし、その反対で警備員の仕事をやろうと決めて入社してきた人とは、初日の初対面の時から大きな違いを発見できる事があったりするのです。
やる気のある人は、初日から挨拶や仕事に対する前向きな姿勢を感じる事があるのですが、逆に仕事に対してやる気のない人は挨拶一つとっても「あれ」という様な印象を受けます。
分からない事があっても、質問をして来ないので一人でやらせてみると、案の定一人で出来ず失敗し再度説明をする時間を要したり、その説明をしてもメモを一切取らないので、もうすでに覚えたかと思いきや・・
この様に終始仕事に対して積極性が見られません。
現場側でも、そんな事を繰り返すうちに「あの人本当にやる気あるのか」という空気が流れる様になります。
何度も説明をする必要があるので、教える側も初めのうちは新人という事もあり親切に何度も指導していますが、それほど何度も説明を必要とする事でもない内容の事を何度も説明させられているうちに
「あの人はやる気がないのかもしれない」
と思う様になります。
もともと覚えの悪い人と、やる気のない人は何度も説明を要するという点では似ており区別がつきにくい印象がありますが、明らかにやる気のない人は仕事に対して「真剣さ」が見られないので違いを見分ける事は可能です。
そんなやる気のない警備員を現場にいつまでも配属させていては、やる気のない本人もそうですが、現場にいる隊員さんたちも嫌な思いをするだけなので、早めの決断をした方が良いと個人的には思います。
早めに見切りをつける勇気も必要
こんな仕事などしたくは無かった・・。
警備の仕事に限らず、自分の職場にこんな考えを持った従業員がいたらどう思いますか。
部署の責任者、現場の同僚たち、考え方は違うかもしれませんがそれでも最終的に思う事は同じだと思います。
「こんなにやる気が無いならウチの部署に要らない」
皆声には出しませんが、その様な気持ちになっているのは伝わります。
もともと本人にやる気が無いのならいつまでもその現場に置いておく必要もないですし、当の本人も早めに次の仕事先を見つけて、自分の納得のいく仕事へ移った方が良いでしょう。
自分の納得のできる次の仕事先が見つかるまでは我慢して警備の仕事をする、というよりも、またやる気の無い警備の仕事でも現場が変わればそのまま続けられる所があるかもしれない。
という事もあるでしょう。
施設警備の現場は、施設と一言で言っても色々な現場があります。
いくらやる気の無い人でも、現場が変われば多少はやって行ける所が見つかるかもしれません。
以前にも、「やる気が無い」という警備員さんではありませんでしたが、その現場にどうしても馴染めない為に、社内の違う現場へ変更したところその方は、警備の仕事を続ける事が出来たという例もあります。
あの時あのまま同じ現場で仕事を続けていたら、恐らく警備員を辞めていたかもしれません。
その人に合った現場を斡旋するのも、警備会社の仕事です。何も無理に辞めさせることもありません。
今の現場ではどうしても合わないのであれば、違う職場へ異動すればよいのです。
ただし、その判断を早めにしないと現場での雰囲気はどんどん悪くなりますし、警備員の仕事そのものが嫌になってしまうかもしれません。
現場からの声を聞いて早めに判断する会社側フットワークが重要なのかもしれません。