施設警備員は巡回というものがあります。建物内の見回りというと分かり易いと思いますが、施設に寄ってみるべきものも様々です。そして規模の大きい施設ともなると、たとえ1時間ある巡回時間でも建物内のものを全て見る事が出来ないなんて事もあるのです。
店内巡回で見るべきもの
施設警備員は巡回というものがあります。
その中でも商業施設の巡回に店内巡回というものがあり、営業時間中にお店の並んでいる店内を見回る事があります。
店内巡回と言ってもお店の前を通るだけでなく、駐車場や建物の周りなど敷地内で歩いて通る事の出来る場所は巡回する対象となっています。
そんな店内巡回ですが、お店が並んでいる通路を見回る時、施設警備員は何を見ているのでしょうか。
商品が並んでいるお店や、買い物に来て店内を歩いているお客様、施設内の設備など見るべきものは沢山あります。
以前勤務していた時は、店内巡回をしていた時、一番気を付けて歩いていた事は
「お客様の様子」
を気にしていました。
通路を歩いていてすれ違う人やベンチに座っている人など、何か困った事が無いか、またはトラブルに巻き込まれていないかなど周りの人に伝えられなかったり警備員に声を掛けられない様な人がいないか、です。
意外と周りに助けを求められずに困っている人は居るので、明らかに困っていそうだと判断で来た時は、こちらから声を掛けたりするのです。
そんな事を気にしながら巡回しているととても、全て見て回る事は出来ません。
時間内に全て見回る事が出来ない
商業施設でも規模が大きくなると巡回も大変です。
当時勤務していた大型商業施設では、1時間の店内巡回を実施していました。
相勤者数人で1時間ごとに交代しながら店内巡回をします。
営業時間中は交代しつつ警備員が必ず店内を巡回している状態にしているのですが、大きな施設の場合はとても1時間では施設全体を見回る事は出来ません。
その為、1時間の巡回を終えて交代する時に、見回っていない箇所を伝えて次の隊員さんに託すのです。
施設によっては設備点検も兼ねている巡回もあるので、その場合は点検を優先して見回る事もあります。
本来なら、警備員は設備よりもお客様などが不便を感じていないか、という点に重点を置いて巡回したいのですが、それを差し置いて設備点検を優先し店内の見回りを後回しにしてしまうのは「おかしくないか?」と思って当時は勤務していました。
委託元でもある設備会社の従業員から、やる様に言われれば従うしかない環境だったので、店内巡回の時間でもその様な設備点検も実施していたという事です。
日中に巡回の無い現場もある
施設によっては、店内巡回が無い所もあります。
そもそも施設によっては「店内」というものが無い現場もあります。
商業施設以外の物件もたくさんあるので、現場によっては日中に巡回をしない所もあるでしょう。
昼間は出入管理の業務のみで、夜間になれば細密巡回などで施設内を全て見回るというスタイルです。
今までの現場でそのどちらも経験してきましたが、日中に巡回の無い現場はいわゆる「ヒマな現場」にい多い気がします。
商業施設型の現場は、昼間も巡回、夜間も巡回と忙しかったですね。
広い施設で巡回をする時、多くは1度の見回りで全てを見回れない事が多いので、その場合は次の警備員さんに引継ぎ続きをお願いする事もあります。
しかし、出来れば1度の巡回で建物すべてを見回り「その時間中はどこも異常なし」と報告するのが理想ですがね。