交通誘導警備員さんの話で、稀に仕事が早く終わって帰宅できる事がある。しかも給料は満額出る、と聞き羨ましく思った事があります。反面、施設警備業務は労働時間が決まっており、早帰りなんて習慣は一切ありません。しかも、例えば24時間勤務の場合、労働時間が24時間もあるわけではなく、しっかり24時間拘束されているのです。
仕事が予定より早く終わって帰る
以前、交通誘導警備員さんから話を聞いた時、交通誘導警備はたまに工事現場の仕事が予定よりも早く終わる事があり、そうなると警備員としての仕事もそこで終わる。
しかも、仕事が早く終わってもその日の給料は満額貰える、という話を聞きました。
これは施設警備員からするとあり得ない話です。
施設警備員は決められた時間仕事をして、その時間が来れば交代する警備員が出勤してくる。
常駐警備業務ともなると、その施設に警備員が誰も配置されていない時間がある、なんて事は無いので決められた就業時間が早く終わる、という状況にはなりません。
実働時間が8時間ならきっかり8時間仕事をするのです。
交通誘導警備員さんの話を聞いて、同じ警備員でも働く環境が違うだけでなく、働き方も違うのだと思い知らされました。
しっかり24時間拘束される仕事
施設警備員の仕事の中に、24時間の当直勤務というものがあります。
これは
交代する時間が24時間後となっており、翌朝まで交代の警備員さんは出勤してきません。
翌朝までは、施設に留まり仕事をするのです。
しかし、24時間勤務と言っても何も24時間働き続けているわけではありません。
1日8時間労働という計算をした時、24時間の当直勤務は2日分の16時間労働をする形となるのです。
24時間拘束されているのに、実働時間は約16時間なのです。
それ以外の時間は、待機時間または仮眠時間とされ、賃金の発生しない時間となるのです。
24時間も拘束され、賃金は約16時間分しかないのです。
これは人によっては苦痛に感じるものでもあります。
働いてもいないのに、施設内に拘束され賃金も出ない、それならば16時間先に働いて帰りたい、と思う警備員さんもいるのではないでしょうか。
少なくとも、私はその意見に近い方だと思います。
多少無理をしても、16時間ぶっ続けで働いて早々に帰りたいと思っています。
残りの時間は、自宅でゆっくりと自分の時間として過ごしたいですね。
安定した収入か自由な時間か
この様に、交通誘導警備と施設警備業務とでは働き方に大きな違いがあります。
自分に合った働き方をしたいと思っている人は、その当たりを考えてどちらの警備業務で働くか考えてみると良いでしょう。
しかし、ここで大きな落とし穴が・・
交通誘導警備員さんから聞いた話と私の知っている知識では
「交通誘導警備業務は収入が不安定である」
という点です。
全ての交通誘導警備業務が同じでは無いですが、一般的に交通誘導警備業務は閑散期と繁盛記があると聞きます。
要するに、稼げる月と稼げない月がある、という事です。
多くの場合が道路工事の物件ですが、道路工事は年間で工事件数の多い月と少ない月があるようです。
多い月では毎日の様に仕事がありますが、閑散期ではほとんど仕事が無くなります。
それでも警備会社に所属している警備員さんの人数は変わらないので、仕事の無い人も出て来るという事です。
生活していくうえで、収入が無いというのはまさに死活問題なので、安定した仕事が欲しいという人は、施設警備員を選ばざるを得ません。
年金も十分に貰え、警備の収入はこづかいだから、自由な時間が出来るのはむしろ良い事だ。
という人にとっては、交通誘導警備業務でも問題ないのかもしれませんね。
警備員の仕事を選ぶとき、収入を選ぶのか自由な時間を選ぶのかで、就く仕事も変わるので注意が必要ですね。