警備隊として大勢の警備員さんを見ていると、同じ隊の中でも挨拶のしっかり出来る人とそうでない人がいます。そういった人は挨拶がしっかり出来る様に指導するのですが、本人の元々の性格なのか劇的に変わる様な事が無い場合が殆どです。他の隊員さんはしっかり挨拶できている中、逆に目立ってしまうので印象はより悪くなってしまうのです。
挨拶の出来ない警備員
挨拶の出来ない警備員さんはどこにでもいます。
今まで一緒に勤務してきた警備員さんたちの中にも何名かいました。
挨拶が出来ない、と言っても全く出来ない訳ではなく同じ警備隊の中の警備員さんと比べて出来ない、という程度の事です。
それでもほかの警備員さんはしっかり挨拶できているので、毎日警備員の前を通りすぎる従業員の方だと気付くレベルです。
普通の警備員さんは10人の人が通り過ぎた時、全員に声を掛ける事が出来、許可証を警備員に見える様に見せてくれた時などは
「ありがとうございます」
とお礼の言葉を掛けますが、挨拶のしっかり出来ない警備員さんの場合は
人が通り過ぎても全員に声を掛けられなかったり、また許可証を見せてくれた人に対して感謝の言葉を返さなかったりします。
こういった警備員の挨拶に関する違いは、従業員の方から教えていただいたり、偶然その警備員さんの対応を見たりする事で知ったりするのです。
挨拶の出来る警備員とのギャップ
挨拶の出来る警備員とそうで無い警備員との違いは、その挨拶を受けた人が一番良く分かります。
受付に来た来訪者や、目の前を通る従業員です。
特に従業員の場合は、毎朝受付の前を通り警備員と挨拶を交わします。
その時に、挨拶のしっかり出来る警備員とそうで無い警備員の挨拶を比べる事が出来るのです。
「昨日の警備員さんは丁寧に挨拶してくれたけど、今日の人は声が小さいな」
といった具合です。
更に無言でスルーされたとなると違いは明らかでしょう。
同じ制服を着た警備員が、人によって挨拶に差が出ると違いが非常に目立つのです。
自分では普通に挨拶しているつもりでも、他の警備員さんと比較した時、警備隊の中では挨拶できていない方だった、なんて事もあり得るのです。
自分の挨拶を客観視できるか
自分が警備隊の中でどれだけ挨拶できている方なのか、という事は中々分かり難いものです。
隣に並んで受付の対応をし挨拶するのであれば分かるかもしれませんが、業務は大抵一人で行っているので、同僚がどんな挨拶をしているのか知る機会はそうありません。
人に対する挨拶は、仕事とはいえその人の性格が出ます。
そしてその人が精一杯な対応をしても、周りの人と比べると足りないなんて事も。
丁寧なあいさつが出来ない隊員さんに指導をする事もありましたが、余り成果が出ない事も多々ありました。
どうやらその人の元からの性格でそれが限界だったりします。
それ以上出来ない事を無理にさせても良くないので、本人が精一杯できるレベルで対応してもらうしかありません。
本当は、人に言われてやるよりも他の警備員さんがどの程度の挨拶をして、その時、自分はどの程度の挨拶しかできていないのか、という事が出来れば人と同じレベルに合わせようという気持ちが生まれると思うのですが、なかなか自分を客観視するのは難しい事なので、仕方が無いかなと思っています。
挨拶は人に与える印象が大きく、また警備員のような仕事は同僚の対応と比べられる事もあり、自分の評価に出やすい仕事です。
人とコミニュケーションをとる事が苦手な警備員さんもいますが、挨拶だけはしっかり出来ていれば何とかなる場合もあるので、頑張って丁寧なあいさつが出来る様にして欲しいものです。