警備員が仕事をする時、中に手抜きをする者が稀にいます。誰も見ていないからと手抜きをしたり、今行っている仕事が他の人には分からないからと様々です。今の現場の仕事でも、手抜きをしようとすれば出来る事が沢山ありますが、もしその仕事の手を抜く事で問題が発生した時に、手を抜かなければ問題にならなかったと知れたらそれこそ大問題となるでしょう。
警備員の仕事は一人が多い
施設警備員に限らず、警備員の仕事は一人で行う事が多い仕事です。
ある一つの仕事を交代で行い場合が多く、その一つの仕事をしている時は施設にしても交通誘導にしても大抵一人です。
その仕事を他の警備員が近くで見張る事も少ないので、交代した警備員がどの様な仕事振りなのか知る機会が少ないと言えるでしょう。
まあ、現場によっては同僚が近くにいる場合もありますが、施設警備に関しては巡回や立哨など、同僚が自分の仕事を見ているという機会はほぼ無いと言って良いと思います。
特に夜間の業務ともなると、巡回にしても立哨にしても、周りにお客様すらいないので、同僚以外の視線も無くなりどんな仕事をしているのかさえ誰も分からない状態となってしまうのです。
手を抜いてもバレにくい
自分の仕事を誰も見ていない状況でもある施設警備の仕事ですが、夜間は言葉通り誰も居ないので、どんな仕事をしたとしても分かりようがありません。
毎日異常が無くても同じルートを見回っていると、つい手を抜きたくなる気も分かりますが、そんな思いがよぎったとしても手を抜かずに全うしなければなりません。
施設警備の夜間の業務は、建物内の巡回がありますが、この業務も手を抜こうと思えば出来てしまいます。
ルートを回っていないのに「回った」事にしてしまったり、テナントの中の火気点検をしなければいけないのに「中に入って確認した」事にしてしまったりと、ウソの報告も出来てしまいます。
しかし現場によっては巡回時に「打刻式」や防災センターと防犯カメラで連携して見回っている所もあり「手抜きが出来ない」現場もあるでしょう。
しかし、警備員として仕事をする時、手が抜けるから楽だ、なんて事を思っていると後でとんでもない目に遭う事もあるのです。
手を抜いて仕事をした事がバレたら
警備員の仕事は手を抜いても周りに誰も見ていないから楽し放題だ、なんて事を思っていたら大間違いです。
確かに日頃手を抜いた仕事をしていても、何も無ければ問題になる事は無いかもしれません。
しかし、警備員という仕事は「いざという時」の為にある様な仕事でもあり、そのいざという時に手を抜いた仕事をした事で、発見が遅れた、なんて事が後で分かったら大問題となるでしょう。
日頃から火気点検や戸締り、または建物内を見回り不審者がいないか見回っているのに、それを手を抜く事で確認が出来ず、火災や侵入事案等が発生し
警備員が見回っていなかったから発生した事が知れたら
もはや警備員を雇っている意味がありませんよね。
いざという時のために雇っている人間が手を抜いていたなんて事が分かったら、まずその警備員はそれ以上その現場で働く事は出来ないでしょう。
そう、出入り禁止です。
重要な仕事を任せている警備員が、その仕事を全うできないのであればこれ以上仕事を任せるわけにはいきませんからね。
これはまだましな方で、クライアントによっては警備会社との契約を解除される事もあり得るのです。
一人の警備員が起こした問題で、その警備会社の信用を失ったという事で契約解除は別に珍しい事ではありません。
手を抜いた事で発生した問題が大きければ大きいほど、問題を起こした警備員一人の責任ではなくなり、所属していた警備会社に掛かる責任も大きくなります。
勤務中に一人の警備員が手を抜いた仕事をした事で問題が発生する、いつも同じ事の繰り返しで行っている仕事は、この問題を発生させない為でもあるのです。
誰も見ていないからといい加減な業務を行うという事は、もしそれが見つかった時はクビになる覚悟があって行っているのか、と言われているのと同じ事なのです。