警備業界はあまり社会的地位が高い仕事という認識ではありません。仕事に貴賎は無いハズですが、何となく多くの人から「警備員の仕事なんて…」と思われがちです。それは人手不足といういくつかある原因の中の一つで、この様になったとも言えるのではと思っています。
人手不足のため誰彼構わず採用
警備員の仕事は長らく人手不足です。
もう何十年からずっと言われ続けていますね。
その為、求人を出して面接に来る人を厳選している余裕はないので、ある程度妥協して採用している警備会社も少なくないと思います。
働く現場は沢山あるのに、肝心な警備員が居ない為に仕事も取れない、なんて状況になっている会社もあるのです。
10人の求人を出したのに、面接に来たのは2人だけ。
しかもその2人が金髪でガムを噛みながら面接を受け、終始ため口で話す様な人だとしても貴重な人材だとして採用して現場へ送り出すしかないほど、求人を出しても人が来ない現状とも聞きます。
そんな現状の中、警備業界は高齢者の人に支えられている業界です。
定年を迎えた人が警備員の仕事を始める人も少なくなく、また40歳代から警備の仕事を初めて気付いたら60歳を過ぎていた、なんて人も居るでしょう。
そういった高齢の世代の多い警備業界ですが、この流れでも警備員が一般の人から社会的地位が低いと思われている理由があったりします。
高齢者を多く採用するというのは、もはや適性を無視した採用とも言えるのです。
適性に合っていない人が多く所属
警備員の仕事は定年を迎えた人が多く働いていたりします。
彼らのおかげで警備業界が成り立っているとも言えます。
しかし、定年を迎えた彼らの多くが警備員としての適性を持っているかはまた別の話です。
警備業界としては人手不足を解消するのに役立っているかもしれませんが、その働きぶりまでを保証できるものではありません。
中には、警備員がどんな仕事を提供しなければいけないかしっかり理解していない人も居ます。
また、サービス業としての対応を苦手とする人も居るでしょう。
今までに見てきた高齢の警備員さんの中には、明らかにサービス業としての警備員の仕事が出来ていない人も居ました。
お客様にいい加減な対応、クレームを貰う様な態度。
これらに気を付けて慎重に働く事が出来ず、おおよそその事にすら気付いていない人も居ました。
確かに高齢の世代の人に助けられている業界ですが、適性の無い人も大勢いるのが現状なのです。
多くなり過ぎて収拾がつかなくなっている
警備員として、サービス業としての対応が出来ない人が大勢参入してしまった結果として、警備員が社会的地位の低い職業というレッテルを貼られてしまったり、警備員に対してどうせロクな仕事が出来ないんだろう?
という先入観を与えてしまっていると思います。
そんな仕事はやりたくない、という印象を与えてしまったため、新たな人の参入が減り、人手不足を促進させてしまっていると思うのです。
今や、現場に一人は居るであろう「ポンコツ警備員」
この先も、人手不足の為に会社は人員の厳選をする事も出来ず、来るもの拒まずという採用を続けるしかありません。
そんな事が続いた結果が、あらゆる現場にポンコツ警備員が存在する事となり、そんな警備員の働きぶりを見る一般の人は
「やっぱり警備員はロクな人がいない・・・」
という評価をし続ける事になるのでしょう。
今や、暫くは人手不足が解消する兆しはないので、この現象はまだまだ続き警備員の社会的地位が向上するのは遠い先の話となってしまうのでしょう。