私は夜勤という仕事に抵抗はありません。過去にも警備員以外の仕事で夜勤を経験しており、特に体調を崩す事無く出勤していました。そして警備員になってからも夜勤に対して何の苦も無く従事していましたが、ある隊員さんは夜勤が嫌だという話を聞きました。あれほど魅力のある勤務を嫌がるなんて。中には夜勤を嫌がる警備員さんがいるのに驚いたものです。
警備員仕事に夜勤は付きものである
交通誘導警備に施設警備、警備員の多くの仕事に夜勤は付きものです。
夕方に起床して日が落ちてから上番し、夜中の間は警備室や防災センター内で詰めており、朝になったら下番する。
これが施設警備員の大まかな夜勤の仕事の流れだと思います。
私が経験してきた現場の夜勤もこれと同様、普通の夜勤の勤務と言えるでしょう。
施設を24時間警備員が管理するという事で、誰かが夜中の間に起きていなければなりません。
24時間の当直勤務の隊員さんは、夜勤者が出勤して警備室内で起きている時間帯に「仮眠を取る」のです。
まあ、当直勤務者が仮眠を取る為に、夜勤という業務の枠があると言っても良いでしょう。
夜勤者は当直勤務者の交代要員だと思って良いと思います。
そんな交代要員の様な夜勤の業務ですが、夜中にやるべき仕事はいったいどれだけあるのでしょうか。
夜勤は日勤よりも楽なのか
夜勤の仕事の大半は夜中がメインです。
施設が閉鎖する様な現場では、夜中の時間帯は恐らく残留者は残っていない事でしょう。
館内に人が残っていない、という事は警備員にとってこれほど楽な事はありません。
日中は多くの人が施設を出入りし、それを管理するのは警備員です。
出入りする人物の受付や、館内の安全を確保できているか見回り、それはやるべき事は多いのです。
そんな日勤に比べ、夜勤の仕事はというと
夜間に怪しい人物が侵入しないか防犯カメラで監視し、現場によっては館内の巡回がある程度です。
昼間に比べて夜間の業務の大半は、多くの人の往来を気にする必要もなく、また防災センターや警備室などから動く事もありません。
これが夜勤の仕事は楽だ
と言われる理由でもあるのです。
ただし、現場によっては例え夜勤とはいえ日勤とあまり変わらない様な仕事量のある所もあり、この様な現場では「とても楽な夜勤の仕事」とは言い難いでしょう。
そんな誰もが楽だと分かる夜勤の仕事を嫌がる警備員さんなんて居るわけないだろうに、と思っていたら自分の現場の隊員さんの中に居ました。
夜勤を嫌がる警備員のいいわけ
今の現場の夜勤の業務は、施設警備の夜勤の例に漏れず「楽な夜勤」の現場です。
夜中の時間は防災センター内から殆ど動く事も無く、人の往来もほぼゼロです。
夜勤の仕事をする隊員さんの誰一人嫌がる人は居ないと思っていたら、人づてに聞いた話である隊員さんは「夜勤は嫌だ」と言っていたそうです。
詳しい話を聞くと、どうやら連続した夜勤業務が嫌な様で、夜勤の業務自体は嫌ではないとの事。
中々わがままな理由だな、というのが正直なところですね。
警備員の仕事なので、夜勤があるのは分かり切っている事ですが、夜勤が連続した勤務は嫌だと言われても勤務上、どうにもしてあげられません。
というよりもむしろ連続した夜勤をした方が、体調のリズムも崩れにくいのでその方が都合が良いと思うのですが。
数日出勤して休み、でまた数日夜勤業務・・
この方が体のリズムが崩れて体調を壊しそうです。
工場などの2交代制では、1週間夜勤をしたら翌週は日勤‥のような形が多く、1週間同じ時間帯に寝起きする事が可能です。
これは例え昼と夜が逆転していても、そこまで大変な事ではありません。
しかし、中にはこの逆転した生活が出来ない人もいるようで、この隊員さんはその逆転した生活が出来ないのでしょう。
なので、数日続いてだけでも睡眠不足に陥って値を上げてしまうのかもしれません。
そいいう意味では、昼夜逆転させた業務に対応できない人はあまり警備員の仕事には向いていないのかもしれませんね。
なるべき現場で働く隊員さんたちの希望に沿った勤務表にしてあげたいのですが、全員の希望を聞いていてはいつまで経っても勤務表が完成しないので、中には納得しきれない人もいますが、希望しない勤務に入ってもらう事にもなるのです。
誰もが無理なく体を壊さない様な勤務表を作ろうとしていますが、これに応えられる事が出来る隊長さんは、仕事の出来る隊長さんなのではないでしょうか。