警備業界非人手不足です。その為、現場で働く警備員同士がケンカしても、会社が積極的に仲裁に入ったり、ケンカが原因でどちらかを辞めさせたりするような事をしない会社もあります。中の割る日両者のどちらかを別の現場へ異動させるという手もありますが、それにはまた別の人を異動させつ必要もあるので、こういった事象にはあまり関与してくれません。よほど手の出る大きなケンカに発展してクライアントからお咎めでも出ない限りは。
警備員同士が険悪になる事はよくある
施設警備員に限らず、警備員同士のケンカというものはどこにでもあるものでは無いでしょうか。
施設警備員として働いて来た全ての現場で、警備員同士のケンカはありました。
手の出るほどの大きなものでは無いにしても、両者が険悪な中になりお互いが口も利かない様な状況は、必ずと言っていいほどあるのではないでしょうか。
両者が口を利かないだけなので、周りの警備員さんはそれほど気にしていない様ですが、お互いの陰口を聞かされることになるので、いい迷惑ではあります。
警備員は人間関係が悪くなる場合が多いというのは、他人の業務に関する不満や、他人のだらしなさについての不満など、狭い空間に長時間閉じ込められる環境が原因であったり、また年齢が大きく離れている為に起こるジェネレーションギャップから、相手を思いやる気持ちが欠けたりする事で険悪になっていくのだと思います。
ケンカに発展しても会社は放置
そういった険悪な状況になった時、会社へ相談する人も居ますが、会社によってはあまり関与してくれない場合もあるのです。
警備業界は人手不足な為、警備員同士がケンカになっても明らかに悪いとされる者を辞めさせて新しい人を入れる、という事が簡単には出来ません。
今辞めさせたら次に入って来る人がいつになるか分からない、それならば多少仲が悪いというだけで辞めさせるわけにはいかない。
というのが営業所側の考えなのではないかと想像してしまいます。
それほど会社が仲裁に関して及び腰なのです。
今は騒いでいるが、少し放置しておけば自然と収まるだろう、と思っているのではないかと思うほど何もしてくれない時があります。
まあ、実際現場で口も利かないケンカに発展しても、それ以上大きな事になる事は少なく、当事者同士は最低限の業務報告しかしない日々になるだけです。
その代わり、同じ日の勤務になる人は毎回お互いの愚痴を聞かされるので迷惑な話です。
現場の警備員同士のトラブルは、放っておくと予想外の大きな問題になる場合もあるので、できれば会社が積極的に動いて欲しいのですが。
クライアントまで巻き込まれて初めて動く
警備員同士がケンカをして、会社が直ぐに対応に入る場合があります。
それは
クライアントがそのケンカを知り警備会社へクレームを入れた時
です。この場合は過去もそうですが直ぐに対応に入りました。
やはりクライアントの一声は現場の警備員よりも強いのです。
警備員同士がケンカをして、その状況を施設に見えたお客様が目にした時、クライアントにクレームが入る事も十分あります。
その事を考えるとクライアント側としては、そんな詰まらない事でクレームが来る事は避けたい、というハズなので警備会社へ解決するようクレームを入れるのです。
流石の警備会社もクライアントからの連絡を無視する、若しくはあしらうわけにはいかないので、行動せざるを得ません。
そうなると、どちらかを異動させるか酷い場合は解雇もあるかもしれません。
そしてもう一つクライアントに知られる以前のケンカで会社が介入する場合は
「お互いが手を出すケンカ」の場合です。
これは傷害事件にもつながる事があり、刑事問題にもなり得るので、必ず会社が介入します。
もし、どちらかが「暴行を受けた」なんて訴えでもしたら、警備会社としても監督不行き届きとしてお咎めがある可能性も十分あるので、黙っているわけにはいきません。
今まで手の出るケンカは、聞いた話位のみで自分の周りではせいぜい口げんか止まりです。
まあ、警備員というのは平均的に高齢の人も多いので、よほど手の出る様なケンカに発展する事は無いと思います。
しかし中には高齢とは言え、血気盛んな警備員さんもいるので高齢警備員さん同士でも手の出る様なケンカもないとも言えませんね。
現場で働く警備員は、毎日顔を合わせる者同士なので、お互いが険悪な関係にならない様な立ち振る舞いや思いやりを持って、ケンカにならないように心がけて欲しいですね。