警備会社によって現任教育に参加しても「為になる」または「面白くない」という評価が分かれる講習

警備員は年に10時間の「現任教育」というものがあります。警備員として働き続けるにあたって、一定の警備業務を維持する為のものだと理解しています。これは警備業法で決められており、教育を受けないと警備員として働く事が出来ません。そんな教育ですが、警備会社や講師によっては「為になる」内容や「面白くない」という評価に分かれる事もあるのです。

スポンサーリンク

現任教育を受けなければならない

警備員として働いていると「現任教育」という講習を受ける事になっています。

これは1年に一度、警備員としての業務の水準を保つために、年度中に10時間の警備員としての講習を受けるように定められているものです。

 

その為、この講習を受けずに警備員としての仕事をする事は出来ません。

今まで警備会社として講習を受けていましたが、どうやら警備業協会でも現任教育は開催している様です。

こちらに関しては参加した事は無いので、詳細は不明です。

 

そんな現任教育ですが、多くの場合は基本教育と、業務別教育と分けて講習していました。

今までは半期ごとで1日がかりで教育を実施していましたが、改正があってからは年度中で10時間となり、1度の教育で終了させるのは難しくなってしまった様です。

 

1年の間で10時間と少なくなっても、結局1日で終わらせる事は出来ず、警備会社側の負担としてはあまり軽減されていないのが現状です。

人手不足の警備員の間口を広げるための改正でしたが、警備会社にとってはそこまでの良改正でも無かった様です。

為になる講習と面白くない講習の違いとは

そんな現任教育ですが、警備業務検定の資格を所持している人は、その資格に合わせて教育が免除されています。

資格を取得していれば、現任教育に出席しなくて済む、という理由で資格を取得した警備員さんも少ないのではないでしょうか。

 

現任教育に出席したくない、という警備員さんは現任教育が面白くないから、という声も多いかと思います。

本来現任教育というものは、現場で警備業務をする際に役立つ話や、新しい情報を手に入れられる事を期待しています。

 

しかし、講習をする人の話が前回と変わらなかったり、または話が脱線して警備業務に関係した内容ではなく、講師の雑談会になってしまう事も少なくありません。

少なくとも私のいる警備会社の現任教育の講師はそうでした。

 

個人的には真面目な話でも、警備業務に関した新鮮な話が聞きたいのに、講師の面白くない雑談話しに脱線する事が多かったので

「こんな話を聞く為にここへ来たわけじゃないのに」

と思ったものです。

 

警備会社によっては、現任教育の時にためになる話をしていただける講師の方と、難しい話はみんな寝てしまうだろうから、というサービス精神の表れなのか、雑談話しになる講師の方がいます。

これは会社や講師によって大きく異なるので、自分の所属している警備会社の現任教育がどんな進行になるかは受けてみないと分かりません。

人手不足の大きな障壁の一つ

警備員の人手不足の原因の一つだと思われる「新任教育」

これは警備員の仕事を始めるにあたって受なければならない講習です。

 

この新任教育を受けて警備員の仕事を始めて以降、定期的に受けるのが現任教育です。

分かり易く言うと、初めて受けるのが新任教育で、それ以降に受けるのが現任教育です。

講師側の人間ではないので詳しくは分かりませんが、講習の内容的には同じ様な印象を持っています。

 

この初めて受ける新任教育がある為に、警備員になろうとしていた人が脱落してしまっていると思うのです。

この新任教育という壁は、少しでも早く現場で働きたいと思っている人にとって、これほど邪魔なものは無いと思います。

 

今でこそ4日もあれば終了するであろう新任教育ですが、座学で数日間も学ばなければならない、と思うととても続けられないと思って、2日目からバックレる人も少なくありません。

過去にも4人でスタートした新任教育を3日目から来なくなった人も実際に目にしましたし、多くの警備員を目指す人の中には、あまりお勉強をするというのは苦手だと人も多い事でしょう。

 

この新任教育のせいで「人手不足が解消されない」と過言ではありません。

しかしあの時間が無いと、初めて警備員になろうとする人が警備業法を学ぶ機会はありませんし、警備業法に則って仕事をする時、してはいけない対応をしてしまい、間違いなく大失態をしてしまうでしょう。

 

また、その程度の座学でもついていけない様な人は、元々警備員という仕事に向いていないとも言えます。

教える側の講師の「教え方」にもよりますが、せっかく学ぶ以上、為になる指導をしていただきたいものですね。

 

警備のしごとのトップページ

スポンサーリンク