また警備員による不祥事が発生してしまいました。これは全国区で警備員のただでさえ低い社会的地位を貶める非常に情けない事件です。委託先の財産や命を守るための仕事のはずがそれを裏切る行為であってはならない所業なのです。
またしても警備員の大きな不祥事
「元警備員の男がATMから1億円窃盗」
世の中には全国的に話題にならないだけで、警備員による小さな不祥事は数多く刈る事だと思います。
実際私が勤務してきた現場でも、全国的に話題にはなりませんでしたが、小さな不祥事で現場を異動したり、警備会社から解雇とまでは行かないにしても自己都合で退職になった者を知っています。
警備業界に限らずどこの企業でも、悪さをして今まで通り仕事が出来なくなったという人は数多くいる事でしょう。
しかし、警備員はそんな問題を起こしてしまった世の中の社員と比較しても、特にこういった不祥事は起こしていけません。
警備員は委託先から仕事を貰っています。
その内容は財産や命を守る為。
その使命を受けた警備員が、委託先の財産を盗む
これは笑い話ではなく現実に起きた事件です。
こんな事件が無くならないから警備業という社会的地位が上がらないのです。
警備員なんて所詮こんなもの
「警備員なんて所詮こんなもの」
ある掲示板にこう書かれていました。
ただでさえ社会的地位の低い警備業という仕事。こんな事では一向に社会的地位なんて上がりません。
この発言を見てがっかりしました。
全くその通りで何も言えません。
他の大勢の警備員は真面目に仕事をしています。
真面目と云っても仕事中にスマホを見るだとか、仕事中に制服を脱ぐなどの不真面目な事を言っているのではありません。
「犯罪を犯さない」
この初歩的な意味としての「真面目」です。
犯罪を犯してはいけない・・これほどわかり易い行いを守る事すらできないものが警備業界にいる事が腹立たしいです。
財産を守るために警備員になったはずなのに、その委託先の財産に手を付けるなんて何から何まで間違っています。
意外と誘惑の多い職業かも
警備業というものは委託先の財産を守る、という意味では誘惑の多い職業だと思います。
財産を守るという事はその財産に一番近い距離におり、また場合によってはその財産に触れる機会もあったりするからです。
仕事とはいえ、毎日そんな高価なものを目の当たりにしていたら「つい魔が差して・・」
そんな事は十分承知して警備業界に入ってきているはずなので、ほとんどの警備員はそんな誘惑に負けるような事はありません。
今回起こった事件は大多数の誘惑に負けない警備員の中に、心の弱い人間がいたという事だと思います。
殆どがまじめな警備員ばかりなのに、一人の人間のせいで警備員全員が疑われるような目で見られるの心外です。
こんな事では安心して委託者も警備員に任せられなくなってしまいます。
何の為の警備業なのか、根本から業界の本質が折れてしまいます。