警備員という仕事はそのクライアントの従業員が嫌がる業務を代わりに引き受けている仕事でもある

警備員という仕事は本来クライアントの従業員が嫌がる様な業務を代わり引き受けている仕事とも言えます。施設警備でいうと朝早くから受付対応をしたり館内の見回りをしたり、夜間泊りで防犯対応や戸締りや火気点検をしたり。と自分のトコの従業員にやらせたら早々に退職して逃げてしまう様な仕事を警備会社という委託先に刺せている仕事だと思っています。

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警備員は嫌がる仕事を引き受けている

警備業という仕事は本来、企業が自分の従業員を使ってやらせればよい仕事です。

今でこそ法律などでそれなりな資格を取得した者に委託する様になっていますが、もしそういった法律が無ければ自分の従業員にさせるしかありません。

 

しかし、現在警備員にさせている様な仕事の大半は、とても自分の会社の従業員にやらせていては逃げてしまってもおかしくないものばかりです。

施設警備員でいうと例えば、早朝から出勤して受付場に立たせたり、日中建物内を巡回させお客様に気を配り、夜間になれば泊りで火気点検や戸締りなど防犯面の見回りをさせるなど、今でこそ当たり前の様に警備員が実施している仕事をやらされるのです。

 

自分の会社の従業員に毎日やらせて続ければ、早々に退職者が出てもおかしくないのではないでしょうか。

そんな退職者が出ては困るので、専門の対応が出来る警備業者という企業に仕事を委託して、自社の従業員では嫌がられる様な仕事を任せているのです。

 

それを分かっている従業員とそうで無い従業員

委託先の従業員さんの中には、そういった事情を分かっているのかそれとも勤め先の建物を管理してくれる事に感謝してくれているのか、警備員に対して丁寧な接し方をしてくれる人も居ます。

「いつもありがとうございます」

 

という言葉を掛けてくれる人がいるかと思えば、こちらが挨拶をして聞こえているはずなのに見向きもせず知らん顔をして黙って通り過ぎたり、中には嫌悪するかの様な視線を送る人も居たりします。

別に警備員が働いている事に対して感謝しろと言っているわけではありません。

 

最低限の挨拶も返してくれなければ、警備員が建物内にいる事すら邪魔と言わんばかりな態度を見せる様な人は、恐らく彼らにはとても続かない様な嫌な仕事を代わりに引き受けている、とは思っても居ないのではないでしょうか。

この様に従業員によっては警備員に対する反応が異なり、警備員が従業員が嫌がる様な仕事を引き受けているのを分かっていない人は、もし次の日から自分たちがその仕事をしなければならなくなっても、文句ひとつ言わずちゃんと出来るのでしょうか。

奴隷ではなくWin‐Winの関係のはずが

クライアントの従業員の中には、警備員を奴隷化の様に扱う人も居ました。

「おい、警備!」

と遠くから呼びつけ、アゴで人を使う。

 

この様ないつの時代の人か分からない様な人も、施設警備の現場によっては未だにいるのです。

警備業者と委託者は本来対等な関係のはずです。

 

仕事の対価にお金を貰う

 

これはお金を提供するか仕事を提供するか違うだけで関係は同等なはずです

しかし、社会経済の関係で仕事が減って来ると、仕事を貰う側の立場が良くなり、お金を出す立場の方が上な関係になりがちです。

 

しかし近年、警備業者側がの人手不足が深刻化し、依頼側がお金を高めに出そうにも警備業者側が人を集められなくて仕事を引き受けられない状況も見られたりもするようです。

少し前までは安く買いたたかれていた関係が、警備業者側が値踏みする場面も出て来たのです。

 

警備員が毎日実施している仕事は、委託側が自分の従業員にやらせられない為に外部の業者にやらせている様なものです。

その為、自分の勤務先で働く警備員さんに対して見下すような態度を取る人は、自分の仕事の品位を落としているといっても過言ではないのです。

 

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