警備員から不審人物としてマークされる人の中に、当施設で勤務する従業員も居たりします。よその警備会社さんでも現場で似たような事があったりすると思いますが、従業員でも職場のルールを守れない様な人が中には居たりします。ウチの現場にもマークされる従業員が今日も・・
なぜ不審人物になったのか
ここの現場で従業員なのに不審行動をとった為、クライアントから注意人物として警備員が注視するよう言われた人物がいます。
今日も先ほど警備室前を通る所を見かけましたが、特に警備員が声を掛けるでもなく他の従業員と同じように通過するのを見届けるだけです。
以前は、近隣の住民の方が警察を呼ぶような不審行動があったのですがそれ以降特に問題を起こすでもなくいたって普通な行動なので、警備員は何もしませんし何も出来ません。
まあ、その後に若干おかしな行動はありましたが本人に注意する程でもなく、クライアントに報告しても「まあ、その程度なら・・」というような行動なので何か行動を制限する様な事もしていないようです。
他所の現場の場合、不特定の来客の多い商業施設なのではお客様の中に不審行動をするような人もおり、その人が他のお客様に何か悪い影響を与えるかもしれないので、もう少し厳しい見られ方をします。
しかしこの現場ではこの従業員の方は、商業施設ほど問題になるような事はしていないのでクライアント側も大仰にしていません。
当人もそれ以降何もしていないので、今では我々警備員も他の従業員より顔と名前を憶えた、という程度になっています。
不信人物は犯罪者ではない
ここで言う不審者は犯罪者ではありません。
何かおかしな行動をして施設側から行動を注視する必要がある人物、という人です。
不審者にも幅広い認識があるので注意が必要ですが、この従業員の方の不審者という認識は
普通の人の常識からは少し外れた行動をする
そんな目立った行動をした為に、不審人物という名がついてしまいました。
警察を呼ばれた事もありましたが、逮捕されるでもなく当施設側に注意、という様な指摘をされただけで終了しています。
なので犯罪者ではありません。
商業施設に居た頃は、警察沙汰になった様な人物、これこそ要注意人物が再度お店に来店したりして、警備員がカメラや距離を置いての注視をしたりと何もしていないのにずっとマークしていた事もあります。
それに比べれば今の現場の不審人物何てかわいいものですね。
しかし一度、不審人物として名がつくと犯罪者であってもそうでなくても、警備員は程度の差はあれ、マークします。
一度マークされるとずっと注視される
今日も警備室の前をその従業員が通りましたが、やはり私はずっと彼を目で追っていました。
何もしておらず、ただ警備室前を歩いて通っただけなのに・・。
今では何も怪しい行動はしていないのに、一度何かして顔と名前が知れてしまうと私以外の警備員でもマークしてしまうと思います。
もしかしてまた何かしてしまうかも・・
という疑いの目で見てしまうのは、良くない事だと分かっていてもそうしてしまいます。
他の従業員の方がそれとなく通っても敬礼して終わりで、後になって誰が通ったなんて覚えていないような状況でも、彼が通ったら「今日だいたい何時ごろ警備室前を通過した」と覚えていますね。
この様に、今は何もしていなくても一度マークされた人間は、悪気はないですがずっとマークされるのです。