コロナでの制限も終わり、人の行動が盛んになってきて施設警備業務をしている警備員さんも現場によっては忙しくなってきている事でしょうか。しかし、私の勤務している現場では相変わらず日まです。平日でも来客はそれほどないのですが、それが休日になると更に輪をかけて少なくなり、こんな仕事で良いのかと逆に申し訳ない気持ちになるほどです。
施設警備の現場は様々
施設警備の現場は忙しい所やヒマな所など極端すぎるほどの違いがあります。
交通誘導警備業務の経験はありませんが、施設警備と同じ様に配属された現場によっては、田舎の車の通りも少ない様な所ならヒマなのでしょうかね。
しかし、交通誘導警備員さんと施設警備員の違う所は、施設警備員は一度配属された現場はよほどの事が無い限り、ずっとその現場で働く事になるのです。
交通誘導警備業務の場合は、その現場での工事が終わってしまうと、次の現場行く事になり、いつまでも楽な現場で仕事が出来る保証はありません。
その点、施設警備員はもし楽な現場へ配属されたのであれば、その現場でやらかしでもしない限りずっと楽な現場で仕事が出来ます。
いわゆる当たり現場への配属ですね。
当たり現場という基準は人それぞれなので、何が当たりかという事はこれといった例は定まっていません。
しかし重労働ではなく、さらに体を動かす事の少ない現場という何となくの「当たり基準」はあるのかもしれませんね。
清掃の従業員は毎日忙しそう
そんな当たり現場へ配属されて毎日、ヒマな毎日を過ごしていると、その警備員の周りでは清掃の従業員さんが忙しそうに施設内を清掃しています。
清掃の従業員の大半が比較的年配の女性であることが多いですが、施設警備員のメンバーから見ても、同い年かもしくはそれ以上の方だと思われます。
そんな高齢の方が、明らかに施設警備員よりもせっせと働いているのです。
方や長時間椅子に座りっぱなしの警備員。
方やモップをもって施設の端から端まで行ったり来たり作業する清掃員。
運動量は絶対に清掃員の女性の方が上です。
施設警備員も現場によっては清掃員に負けないほど動き回っていますが、ここの職場での運動量は完全に清掃員の方に軍配が上がります。
お互い、仕事に関するグチや苦労話をする事はありませんが、清掃の従業員さんはきっと警備員に対して「ラクそうな仕事だな」と思っているに違いありません。
警備員の仕事も来客が無ければ何もする事が無いので、ヒマであるのはどうしようもない事なのですが、たまにふと申し訳ない気持ちになる事もあるのです。
暇すぎて申し訳ない気持ちに
過去に大型商業施設の様な忙しい現場で仕事をしてきているので、今の現場がどれだけラクで恵まれているのかという事は十分承知しています。
忙しかった現場を知っているからこそ、今の現場でのヒマであるという有難みは良く分かっているのですが、たまに「こんなにヒマでいいのか」
と思う時があります。
忙しかった現場で働いていた時にもらっていた給料と、今のラクな現場で働いてもらう給料はだいたい同額です。
同じ時間同じ日数働いているのに、今の仕事の方が全然ラクなのに同じ金額の給料を貰えている。
「悪い事をしているわけではないのに、何か罪悪感がある」
当時は汗水たらして働いて稼いだのに、いまは汗一つ掻かない。
別に毎日そんな気持ちになるわけではないですが、ふと思い出したかの様に悩むのです。
こんなに楽な思いをして稼いで、いつかまたキツイ現場へ行く事になった時、文句も言わずに働けるのかと。
施設警備員は一度配属された現場での勤務は、通常その現場で働き続ける事になります。
しかし、その現場で働く事がずっと約束されているわけではなく、会社の都合やクライアントの都合など、違う現場へ配属となる事もあります。
その先がまたラクな現場であるという保証はどこにもないのです。
なので、今自分が勤務している現場がラクな現場であるのなら、その有難みを十分に感じて思いもよらぬ不手際で異動とならない様にしたいものです。